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2006年2月20日 (月)

家なき子

 ご存知、野島伸司脚本による大ヒットドラマ。
「同情するなら金をくれ」と言うセリフはあまりにも有名です。
しかし、私はこのドラマ、ほとんど観ておりません。
まともに観たのは最終回くらいです。
そんな私が感想だなんて、なんともおこがましい限りなのですが、
今回ちょっと思うところがあったので、述べさせていただきたいと思います。

 そもそも、「同情するなら金をくれ」だなんて、普通言いませんよね。
子供だから言えないとか、そんなんじゃなくて、本当に金が欲しい奴がこんなこと
言うのか?ということです。
言われた方も、せっかく同情して何かしてあげようとしてるかもしれないのに、
こんなこと言われたら、一気に醒めてしまいます。
それでいて、主人公のすずという少女は、狡猾な性格だそうじゃないですか。
しおらしくなった振りして大人を油断させて「まだまだ青いねえ」と言ったりとか。
はたして、そんな奴が「同情するなら金をくれ!」だなんて浅はかなセリフを
言うかなあと疑問に思えてならないのです。

 まあ、人間と言うのは不幸な境遇の人を見て同情することはあっても、
本気で助けたりは中々しない…いや、出来ないものなので、
それを皮肉っているのかもしれません。

 かの帝愛の兵頭会長も、こう言っています。
「もし本気でそう思っておるのなら、さっさと金を送ればいいのだ」
「グズグズ言わずに……」
「ピシピシ送るべしっ……!」
「が………」
「なぜか奴らはそれをせんのだ」
「そっちに話が及ぶと、突然ほおっかむり」
「曖昧な逃げ口上に徹する」
と。

 このように、この『家なき子』とは、一見不幸な境遇の少女が数々の困難にもめげず、
強くたくましく生きていく様を描いているものの、
実は人間は他人に対して恐ろしく冷たいということを、訴えていたのかもしれません。
最終回のラストシーンで、すずが「同情するなら金をくれ!」と何度も何度も
繰り返し叫んでいたのに対し、周囲の人々はたかってくるだけで、
特に何もしようとしなかったのが何よりの証。
もっとも、こんな風に言われてまで金を出す人もいるわけないんですけどね。
私としても、こんなこと言われたら、例え同情していたとしても絶対金なんてやらないし、
また、言われなければ言われないで何もしないことでしょう。
そう考えると、やはり人間と言うのは他人に対して冷たいものだなあと
思ってしまう今日この頃です。

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