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2006年3月25日 (土)

チャンス!

 このドラマを振り返ってみてつくづく思うのは、
三上博史はどうしてこう、主役なのに「嫌な奴」の役が多いのだろうということです。
以前にも取り上げた、『この世の果て』もそうでしたが、
この『チャンス!』においても、プライドが高く傍若無人な落ち目のミュージシャン
という、決して褒められたものではない人物の役でした。
しかし、かと言って三上博史にとっては悪い話ばかりでもなく、
劇中で歌われた「夢WITH YOU」(本城祐二ヴァージョン)が、本家本元の
久保田利信の「夢WITH YOU」よりも売れたのだから、
三上氏にとっては嬉しい誤算だったのではないでしょうか。

 こうなると、ちょっと可哀相なのはむしろ久保田利信の方であって、
主題歌のみならず、音楽の監修にも携わっていたというのに、
肝心のドラマ自体はそれほど視聴率も高くなく、それなのに自分の歌より
三上氏に提供したアレンジヴァージョンの方が売れたのだから、
久保田氏にとっては内心さぞ複雑であったことでしょう。

 しかし、三上氏よりも久保田氏よりも、ある意味最も悲惨だったのは、
本城祐二の後輩にして、売れっ子ミュージシャン役であった東幹久だと思います。
当初こそ、本城祐二を人気・実力ともに凌駕し、「あんたの時代は終わった」とか
豪語していたというのに、次第に本城の底知れぬ音楽センスに恐れを抱くという
ヘタレ振りを発揮し、また劇中時折流れていた「俺は叫んでる」という曲も
「お~れは~♪さけんでる~♪」と、サビの部分しか流れることがなく、
しかもこれが、私の記憶が確かならば、シングルカットされることもありませんでした。
ただ、そんな状況だったから、「どんな歌やねん!」と当時は友人達との間でも
話題騒然であり、ある意味おいしい役どころだったのかもしれません。

 とまあ、そんなわけで、このドラマは必ずしも成功したとは言い難いものの、
前述した、三上博史、久保田利信、東幹久のお三方のあり方がとても興味深く、
ネタドラマとしては案外イイ線行ってたように思えます。
その中で一番得をしたのはやはり三上博史のような気もしますが、
今になってなお、東幹久の『俺は叫んでいる』が果たしてどんな歌なのか?
気になって仕方ないので、案外、東幹久こそが真の勝者だったのかもしれません。

 『俺は叫んでいる』
はたしてどんな歌なのか?
願わくば、ぜひ一度聞いてみたいものです。



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» 現実とのギャップを楽しむ [Hello Happiness]
もう10年も前、義父母と同居する以前には、テレビの連続ドラマをよく見ていました。 面白かったという印象が残っているのは、三上博史主演の『チャンス』、草彅剛クンの『いいひと』、嫁姑関係では冬彦さんで話題になった 『ずっとあなたが好きだった』、野際陽子vs山口智子の『ダブルキッチン』などなど・・・ 一度見てしまうと続きを見ないわけにはいかず、途中で夫が仕事から帰宅しようが、娘が夜泣きしようが、「これだけは譲れない」という感じで、今思えば熱中してましたね。 しかし同居して自分の生活も価値観も変... [続きを読む]

受信: 2006年4月15日 (土) 14時14分

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