« 大いなる賭け | トップページ | ジャンプ28号の感想 »

2006年6月18日 (日)

ツインピークス

 この作品はとにかく凄かったですね。
今までにない全く新しいタイプのサイコサスペンスであったと思います。
なんと言っても、あれだけの登場人物をそれぞれにきっちり描いている所が凄い!
しかも、出てくる奴らがこれまたどいつもこいつも奇人・変人だらけ!
もちろん、まともな人物もいるにはいるのですが、そんな人達でさえも、
人に言えない秘密を持っていたり、心に闇を抱えていたり、犯罪に手を染めていたり、
また、それに伴い意外な人間関係が浮き彫りになったりするため、
誰も彼もが怪しく見えてしまうんですねえ。
かと思えば、○○おばさんのように、「何かある!」と思わせておいて、
結局なんにもなかったと言った様な、『Dr.リンにきいてみて!』を彷彿させられる
伏線と見せかけた全く意味のないシーンや描写が多々あるため、
ストーリーの本筋である、「誰がローラー・パーマー殺しの犯人なのか?」
を予想するのが非常に困難なのです。

 また、それらに加えて、伏線や意味ありげなシーン、セリフも至る所に
散りばめられている為、ストーリーを把握するのも一苦労。
それゆえに何度も何度も見返してしまう中毒性も備えているのです。

 しかし、そうしなければ、この作品を完全に理解することは出来ないでしょう。
実際に、私も3日間という短期間で全話観た上に、4日目にまた第1話から観なおす
ことで、「あっ、既にここでヒントが示されてるじゃん」とか、
「うわっ、ここでもうあの事について言うてたんか」と、発見すると共に気付かされる事が
たくさんあったので、テレビ放送で週一の割合で観てただけでは、
おそらく完全に理解するのは、よほど頭が良く、記憶力が優れた人でないと無理
なんじゃないかなあと思います。

 とまあ、このように、この作品は人間関係が複雑な上に、ストーリーも難解では
あるのですが、 さらに凄いことに、この作品はストーリー上散りばめられた無数の
伏線をちゃんと回収出来ているのです。

 これは考えてみれば本当に凄いことで、例えるなら、
ロマンシング・サガのようなフリーシナリオシステムのゲームで、サブストーリーや
イベントを全部こなしてクリアするようなものと言えます。

 ただ、それゆえに、第二部以降の展開が伏線の回収に走りすぎたためか、
(正直、ストーリーの大筋とはあまり関係のないイベントが多過ぎたと思う)、
ちょっとダレてしまったことが悔やまれるし、実際に、アメリカでは視聴率がガタ落ち、
最終的には打ち切りにまでなったというのだから、なんとも残念でなりません。

 しかしながら、それでもあれだけあった謎や伏線をほとんど全部と言っていい程、
回収したという点は大いに評価出来ることだと思います。

 少なくとも、謎がほとんど解明されないまま、TV放送が終了した上に、
「映画ではほとんどの謎が解明されます」と監督自身が言ったにも関わらず、
結局あんまり解明されなかった『新世紀エヴァンゲリオン』よりは
すっきりとした気分が味わえた分、良かったと思います。

 以上のように、この作品は非常に観応えがあるものの、
じっくりと、そして継続的に観続けないと、ストーリーや謎を理解するのが困難なので、
手軽に、ちょっと時間が空いてる時に楽しめるというものではないのが難点ですが、
それでも時間を取って、じっくりと観る価値のある作品であると言えます。

 現在、W杯真っ只中ですが、W杯が終われば夏休み…そしてお盆が待っています。
この機会に、一度観た方も、まだ観てない方も、そして十分に堪能した方も、
今一度ご覧になられてみるのも良いのではないでしょうか?

 ブログランキングranQ 

|

« 大いなる賭け | トップページ | ジャンプ28号の感想 »

ドラマ」カテゴリの記事

感想リレー」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/55586/10584726

この記事へのトラックバック一覧です: ツインピークス:

« 大いなる賭け | トップページ | ジャンプ28号の感想 »