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2006年8月20日 (日)

SMAP(後編)

 前回までのあらすじ 

「近い将来、SMAPは光GENJIを超え、トップアイドルになるだろう」
そう予言した私を待っていたもの。
それは、当時の2大歌番組、「トップテン」と「ベストテン」の終了だった。
これにより、SMAPはおろか、当時栄華を極めていたアイドル達は瞬く間に
テレビから姿を消していった。
加えて、空前のバンドブームの到来により、アイドル達は絶滅の危機に瀕してしまう。
「どっちも消えてしまったね~」
私の予言をあざ笑う周囲の愚かなる者達。
私はそんな厳しい現実の前に、失意のどん底に陥ってしまうが、
「こんな時だからこそ、私が奴らを信じてやれなくてどうする!」
「消えるのは忍者だけでたくさんでござるよ!」
と、奮い立つのだった。

 あれから数年の月日が経った。
結局、あれ以来SMAPをテレビで観ることはなく、私も彼らの存在を忘れかけようと
していた頃………。
私はひょんなことから、彼らの存在を再び知ることとなった。
ある日、私がぼんやりと『姫ちゃんのリボン』というアニメを観ていると、
なんだか懐かしい歌声が聞こえてくるではないか。
「なんだ、この前世紀のアイドルグループが歌ってそうなのは』
光GENJI……?……いや、違う……。
では、これは一体……まさか……!

 そのまさかだった。
『姫ちゃんのリボン』のOP・ED曲を歌っていた者達、彼らこそがSMAPだったのだ。
「そうか、あ奴ら、ようやく出てきやがったか」
私は懐かしさを覚えると共に嬉しくなった。
しかし、同時に少しばかりやるせない気分にもなった。
当時でもアニメの主題歌をアイドルやアーティスト達が歌うと言うことはさほど珍しい
ことでもなかったのだが、それでもやはり、アニメの主題歌というのにはいささか抵抗が
あったのもまた事実であり、私は内心複雑な心境であった。
そして、その後も『赤ずきんチャチャ』というアニメにおいても、彼らが主題歌を歌い、
また、香取君「狼少年リーヤ」の声優をやったりと、およそ従来のアイドルグループ
とは考えられないような活動をしてたため、私の周囲の人達の彼らに対する評価と
言うのも、「色物」扱いに近いものがあった。
実際、私もなんとか彼らをプッシュしようと、友人達に「赤ずきんチャチャ」を観るよう
勧めたりしたものの、全く効果はなく「でもでもでも~SMAP香取君が声優してるよ」
とか言っても、「え~でも興味ないし~」と、一笑に付されたものだ。

 しかもさらに悪いことに、当時は元々正統派アイドルだったはずの松本明子が、
お笑いに転向して、これがまた妙にウケていたことから、バラドルという新しいタイプの
アイドル像が確立されてしまい、それに準じるかのようにSMAPもまた『夢がモリモリ』
という中途半端なバラエティー番組に出ていたため、彼らもそのような目で見られる
こととなったのは、ある意味歴史の必然でもあったのだ。

 そんな彼らをテレビで見る度に私は「可哀想だな」と思った。
一昔前ならば、こんな扱いはされなかっただろうに…と。

 しかし、それでも彼らは直向に頑張ってた(と思う)。
それから月日が経つにつれ、それまでの地道な努力がジワジワと効いて来たのか、
気がついたら、CDは売れるわ、ドラマに出るわ、映画に出るわで、
本当にトップアイドルにのし上がっていたのです。
もちろん、私が大いに喜んだことは言うまでもありません。

 こうして、私の見る目は間違っていなかったことは見事に証明され、
一件落着かと思えました。
しかし、まだ重大な問題が1つ残っていたのです。

 それは、草なぎ君の不振でした。
他のメンバーは人気も出て売れてきてるのに、彼だけがポツンと取り残されている。
このことに私は大いに心を痛めました。
なぜなら、私がSMAPで1番高く買っていたのが、彼だったからです。
確かに彼はルックスも普通だし、歌も踊りもそれほど秀でている訳でもなく、
また、べしゃりも特段優れている訳ではありません。
当時、キムタク、中居君、香取君、稲垣君がそれぞれに自分達の個性・色
というものを既に確立し、その持ち味をいかんなく発揮していたのに比べ、
特にこれといったモノがない草なぎ君はアイドルと呼ぶにはあまりにも地味過ぎる
存在でした。
しかし、だからこそ、私は彼に無限の可能性を感じていたのです。
他のメンバーがある程度自分の色を出し、それに染まってきているのに対し、
彼はまだ無色透明な状態だから、これから何色にでも染まれる!
私はそう確信していたのです。

 とは言え、それでもやはり当時の世間の彼に対する評価はイマイチであり、
私の友人も彼の存在意義に疑問を感じていました。
このことから、私とその友人達との間で「草なぎはSMAPに必要か否か?」
で激しく討論したこともありました。
友人が「草なぎムカつく~。最近CMでやたら真ん中に出てくるけどよぉ~、他のメンバーが気使って真ん中に配置してるだけだろうが!それをしたり顔になりやがって、ほんまムカつく。あいつ絶対、自分が1番だと勘違いしてるぜ」
とか言ったので、私は
「このバッキャロメが!アイドルってのはなぁ、それくらいでないとやってられないんだよ」
「分をわきまえ小さくまとまってるようじゃなあ、アイドルは務まらねえんだよ」
「そういう点ではまだあいつの目は死んじゃいねえ!」

とかなんとか、反論しておりました。

 しかし、その甲斐あってか、彼は腐らず怯まず地道に努力を重ね、
ドラマ『いいひと。』を皮切りに、ついにブレイク。
(と言っても、単に笑われていただけだという説もあるが)
その後は周知の通り、他のメンバーにもヒケを取らない活躍を見せています。

 このように、SMAPはアイドル冬の時代を乗り越え、失われつつあった本来の
アイドル像を自らが体現することにより、バラドルによって失墜しかけていたアイドルの
地位をも復活させることに成功しました。
彼らがいたからこそ、その後のTOKIOKinkiKidsV6をはじめとする
ジャニーズ系のアイドル達にも道が開けたわけであり、その点では彼らの功績は
多大なものであると言えましょう。

 こうして振り返ってみると、本当に色んなことがあったなあと思います。
デビュー前はまだほんの子供に過ぎなかった彼らが、今ではもう三十路……。
しかし、彼らは未だ現役バリバリのアイドルグループとして幅広く活動していますし、
今後も益々活躍していくことでしょう。
そんな彼らを、私はこれまで通り陰ながら応援していこうと思う今日この頃です。

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