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2006年8月12日 (土)

ナースエンジェルりりかSOS

Cap749  
 
 このアニメも当初は物凄くなめた目で見ていました。
タイトルからなんとなく予想できるように、この作品もジャンルとしては「セーラームーン」
みたいな変身ヒロインものなのですが、これがまたベタ過ぎるんですよ。
なにしろ、主人公である、ごく普通の女の子、森谷りりかは、
ある日、謎の転校生、加納望「君こそ探していた伝説のナースエンジェルなんだ!」
と言われて、「ああ、そうなんですか」とあっさり納得し、悪と戦うことになるのですから。
しかも、聞けば、加納望は実は地球人ではなく、地球そっくりな星、クイーンアース
の戦士であり、本名はカノン
そして、そのクイーンアースは邪悪なダークジョーカーの侵略によって今まさに滅亡の
危機に瀕しており、その矛先は地球にも向けられたそうではありませんか。
もう、あまりにベタ過ぎる上にツッコミどころ満載です。
カノンだから加納だなんて、なんですか、このダジャレは。
キータクラー北倉先生というのと同レベルではありませんか。
異星人とか異次元人の間には、なんかこういう決まりごとでもあるのでしょうか?
そして、敵の組織名がダークジョーカーというのも激しく失笑してしまいます。
ダークジョーカーって………。
ベタ過ぎるっつーか、陳腐すぎるネーミングつーか、あの時の衝(笑)撃は今でもよく
覚えており、未だに思い出し笑いをする程です。

 とまあこんな訳で、りりかダークジョーカーとの過酷な戦いの日々を送ることに
なるわけですが、やはりストーリーにおいてもバトルにおいても、従来の変身ヒロイン物
と比べても目新しい要素はなく、ベタな展開を重ねていくのでした。

 そう、全体的な流れからすれば………。
しかしながら、当初こそなめた目で観ていたものの、感動的なシーンも2つほど
ありました。
その1つは、りりかが敵であるデューイを助けたことです。
このデューイという男。
ダークジョーカーの首領であるブロスの側近中の側近なのですが、
(と言っても、ブロスの部下自体、このデューイケトーの2人しかいない)
こいつがまたとんでもない大悪党でして……。
と、「遠山の金さん」の悪党みたいな言い方をしてしまいましたが、
ともかく、りりかとの戦いで瀕死の重傷を負った上、ブロスにも見捨てられ、
失意のどん底に叩き落されます。
しかし、そんな彼を、りりかは残り僅かな「緑のワクチン」を使って助けるのです。
そして、これがきっかけで、デューイりりか達の味方になるわけですが、さすがに
こればかりはベタだとは思えませんでしたし、それどころか感動すら覚えました。

 なぜなら、このように敵が味方になるというケースはよくありがちではあるものの、
このような場合、大抵、当初は「貴様を倒すのこのオレだ!」
とか、「おまえには借りがあるんでな」みたいなノリで、それが次第に心通わせるように
なり、気付けば何時の間にやら本当の戦友になっていたりするものなのです。
この場合のケースも後者にあたるのですが、やはりそれまでのデューイの極悪非道な
振る舞いがあったからこそ、そんな彼を救うりりかの優しさ際立っていて、
素直に感動することが出来たと思います。

 こうして、デューイは徐々にりりかに心惹かれていくのですが、
彼は決してりりかのことを「りりか」と呼ぶことはありません。
戦いの時も私生活の時も、りりかを呼ぶ時は常に「ナースエンジェル」
りりかもこれに抵抗を感じ、「私の名は森谷りりか。りりかって呼んでくれると嬉しいな」
と促しますが、硬派なデューイは中々「りりか」とは呼べません。

 しかし、これが最終回になると事態は一変します。
りりかを待ち受ける過酷な運命。
そんなりりかを目の前にして、ついにデューイは叫ぶのです。

デューイ:「りりか!森谷りりか!」
りりか:「あっ。デューイがりりかって呼んでくれた」
デューイ:「何度でも呼んでやる。りりか。ボクがダークジョーカーをやめられたのは
緑のワクチンのせいだけじゃない。おまえがいたからだ。
りりか!おまえがいたからだ!」


このシーンに私は思わずウルッと来ました。
しかし、りりかの次の言葉がこの感動を台無しにしやがったのです。
デューイが必死に自分の胸のうちをさらけ出していると言うのに、
りりかときたら、「聖なる願い…」(ナースエンジェルに変身する時に唱える詠唱)
と、変身を開始するのです。

 って、シカトかよ!
デューイが仲間になって11話もの時を経て、最後の最後でようやく「りりか」
呼んだと言うのに、シカト。
しかも、ラストは「えっ、これで終わりなの?」と言った感じで締められたものだから、
先程の感動も見事に打ち砕かれてしまいました。

 おまけに、DVDにおいても、後日談とか一切描かれてないものだから、
未だに「結局あれはどういうことだったんだろう?」と、モヤモヤ感がぬぐえません。

 総括すると、この作品はベタではあるものの、敵キャラのデューイが非常に丁寧に
描かれており、特筆に価します。
しかし、ラストがなんとも尻切れトンボ気味であり、上手く締められなかったばかりか、
その後のエピソードも描かれなかったのが悔やまれます。

 ミュージカル化までされたんだから、願わくば、あの後どうなったのか?
今更だけど、後日談をOVAにでもしてくれないかなあ~と思う今日この頃です。


 ハイライト

Cap750   Cap751

ナースエンジェルの必殺技

Cap765  

怒り狂うブロス様

Cap767  

人前で恥ずかし気もなく「ナースエンジェル」と呼ぶデューイ

Cap776  

オーラが出てます。ひょっとして無我の境地?

Cap769   Cap772   Cap773  

ばーさんがタイガーショット打ってるよ。

Cap777  

口を開けば男のことばっか。
りりかのお友達、花林ちゃん。
末恐ろしい子。


 とまあ、「ナースエンジェルりりかSOS」とはこんな作品です。
一度ご覧になられてはいかがでしょうか。


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コメント

 いや~、はまりましたよ、ナースエンジェルりりかSOS。
1995~96年当時、これが終わるまでは死ねない、
とマジに思いました。

 基本的に私、ベタなネタが好きなんですよ~。しかも
それをはずかしげもなくやられちゃうと、ぐいぐいと
引き込まれちゃう。私が全話LDを買ってしまったのって、
りりか と あと1作品だけなんです。

 デューイは不遇でしたね。デューイの活躍シーン
だけを集めて「まるごとデューイ」とかいうビデオを
作ったこともありました。

 そして、最終回で大激怒!ほんと、語れば長くなる
作品です。

投稿: Annie | 2006年8月17日 (木) 23時43分

私はなんと言ってもデューイが好きでしたね。
やってることは凄くえげつないんだけど、
あの人を食ったような態度は、なんか憎めませんでした。
味方になっても強さが変わらなかったし(カノンより強かったし)、りりかに救わたことで徐々に改心していく過程も丁寧に描かれていたのも良かったと思います。
ほんとに最初から最後までデューイばかり観ていたような気がします。
主人公は実はデューイだったんじゃないか?と思えるくらいに……。

 後、ED曲は一期目の方が好きだったなあ~とか、星夜のような役を石田彰がやってたのは、今考えるとなんか違和感あるなあ~とか、ほんとに語れば長く作品ですね。

投稿: J影虎 | 2006年8月20日 (日) 22時15分

ナースエンジェルりりかSOSや神風怪盗ジャンヌは、実写版セーラームーンのように実写化できそうです(怪盗セイントテールは実写化できません)。

投稿: 急行海老名 | 2008年12月 9日 (火) 20時07分

まあ、りりかSOSはミュージカル化されましたからね。やろうと思えばできるでしょう。
もっとも、セーラームーンみたくなっても、ちょっとビミョーなんですが………

投稿: J影虎 | 2008年12月11日 (木) 23時40分

今まさにハマっています。 作品としてはベタな少女アニメだと思いますが、ってかなぜ池野恋?まっすきだけど。デューイ君にハマってしまいました。ベタであるゆえにデューイが際立つのか……。
放送当時は小学生だったのであまり覚えてなくデューイが好きなくらいでした。最終回も見逃したし。
最近見てショックを受けました、と同時にデューイに惚れ込みました。

投稿: アナシュ | 2009年1月27日 (火) 02時03分

アナシュさん、はじめまして。
そうですよね~。やっぱデューイに惹かれてしまいますよね~。
最初は本当に悪くて嫌な奴で、「改心しそうもねえな」と思っていたのが、味方になって大活躍ですからね~。
りりかに救われ、色々と葛藤しながらも仲間になっていく過程は、本当に感動的でした。
あと、個人的には、デューイとカノンの力関係が変わってなかったのが良かったですね。
颯爽と現れ、カノンを容易く一蹴したシーンは実に爽快でした。

投稿: J影虎 | 2009年1月31日 (土) 10時23分

私は、TVアニメ:ナースエンジェルりりかSOSが大好きでした。この作品は、とても重くすごく哀しいお話ですよね………だって、最終回では前世の事とはいえ、まだ幼き11歳のりりかが心を傷めながらもふたりの見ている前で、死への代償となる自分の命に封印していた命の花の種を解放するんですから……。本当に、可哀想な運命を背負った少女と言えるでしょう。

投稿: ねこ | 2010年11月16日 (火) 20時09分

ねこさん、はじめまして。
返信が遅くなってすいません。
確かに最終回は重かったですね~。
まあ、最後はなぜか死なずに済んだので
一応はハッピーエンドと言ったところなんでしょうけど、
もうちょっとその辺りを詳しく描いて欲しかったなーと思いますね。
後日談等も踏まえたところで。
それだけがちょっと残念でした。

投稿: J影虎 | 2010年11月20日 (土) 07時57分

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