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2008年3月12日 (水)

テニスの王子様レビューその壱 なんでおめーらは対戦相手及び他校のこと知らねえんだよ!Final

 今まで散々言ってきたことではありますが、つい先日、あの『テニスの王子様』が
ついにと言うか、とうとうと言うか、ようやくと言うか、とにかく連載終了致しましたので、
これが最後の言い納めとして、今一度声を大にして言わせていただきます。

なんでおめーらは対戦相手及び他校のこと知らねえんだよ!!!

はい。内容的にも今まで私が散々述べてきたことをリピートするだけです。
それゆえ、それはもう読み飽きたという方は読んでいただかなくて結構ですが、
それでもこの問題は私が長年言い続けてきたことであり、許せなかったことでも
あるので、よろしければ最後の最後に、お付き合いいただければ僥倖かと存じます。

 さて、早速ですが以下の1~3までをよくお読み下さい。 

 1.青学は関東では割と強豪校である。

 2.青学は昨年、関東大会において立海大、氷帝に敗れている。

   ちなみにその時の戦績は以下の通り。

     × 青学(1) - ○ 立海大(4)

        この時、勝ったのは手塚のみ。

     × 青学(2) - ○ 氷帝(3)

        手塚は氷帝の部長に勝ったが、同じく跡部は青学の部長を破った。
        その時の試合模様を少なくとも桃城は見ていた。

 3.青学と六角中は今までに何度も対戦しており、互いに手の内は知っている。

 えーいかがでしたでしょうか?
これらのことをお読みになって皆様はどう感じられたでしょうか?
おそらく、多くの方々はどこか違和感を感じられたことでしょう。

先程の1~3を読めばお分かりいただけるように、
青学は関東ではそれなりの強豪校であり、同じ関東の強豪校、立海大や氷帝、
六角中とも過去に対戦し、互いに面識があることがうかがい知れます。

 ところが青学の連中ときたら、どういうわけか彼らに対し、まるで初対面のように、
そして初めて対戦するかのような不自然かつ不可解なリアクションを取っているのです。

 かつて竜崎先生は青学の選手達に対してこんなことを言ってました。
よくもまあこれだけの負けず嫌いが揃ったもんだわい。とかなんとか。
 しかし、いざ試合に臨む彼らの態度からはとてもそのようなものか感じられません。
先程あげた2,3を見ても分かるように、昨年青学は立海大や氷帝に敗れている
のです。
もし彼らが本当に負けず嫌いと言うのならば、まずは昨年の雪辱に燃えるはずであり、
練習にしろ、まずは打倒、氷帝、立海大を掲げるのではないでしょうか?
加えて、「あいつはオレが倒す!」みたいな闘志に燃える奴も皆無だったし、
また、それに備えて特訓するようなことも全然ありませんでした。

 それどころか桃城に至っては、氷帝との試合において、天才と呼ばれ、
不二の羆落としと同様のスマッシュ返しが使える忍足に対し、
不用意にスマッシュを打ち込んでは当然のごとくあっさり返されるし、
立海大との試合では、ボレーとネットプレーが得意な丸井ブン太から、
妙技「綱渡り」を喰らって冷や汗浮かべたりと、アホなことやらかしていました。

 一体なんなんでしょう、このバカさ加減は。
おめーは今まで何を見てきたんだ?と、言いたくなります。
そしてこれは桃だけにとどまらず、他の面子にしたって、
立海大との試合間近になって、立海と不動峰の試合のビデオ見て驚いたり、
失意に駆られたりして、それでも「オレ達はただては負けない」とか、
気弱な決意表明してみせたりしてるんですよね。

 おめーら、揃いも揃って遅すぎ!!
そもそもなんだ、その試合三日前くらいになって、対戦相手の強さを知るってのは。
相手の試合を見ようが見まいが、おめーら昨年も対戦してんだろうが!!
何を「初めて見ました」みたいな顔で驚いてるんや?っちゅう話ですよ。
 まあ、別に見るのも驚くのも構わんけど、
「なんてことだ。昨年よりも手が付けられないことになってる」
くらいの、昨年と比較してのことでもない限り、おめーら1人1人バカか?
と言わざるを得ません。

 そりゃあ確かに、前述した忍足や丸井の例で言うと、
ひょっとしたら、昨年この2人が試合に出ていなかったという可能性もあるし、
また、「スマッシュ返し」や「綱渡り」も、その試合で初めて披露したのかもしれません。

 しかし、彼らは共に3年であり、忍足に至っては「天才」と称されるほどの選手
なんだから、昨年補欠だったってことは考えにくいし、第一、丸井の「綱渡り」は
四天宝寺の千歳(以前は九州の学校だった)が「無我の境地」を駆使してパクって
いたことからも(おそらく千歳は昨年の全国大会において丸井の「綱渡り」を見ることで
覚えたのであろう)、彼らが昨年試合に出ていなかったという可能性は極めて低い
と思われます。

 また、六角中においては、前述した3のように、過去に何度も対戦しており、
お互いに手の内は知り尽くしていると、竜崎先生自らが言っていたにも関わらず、
氷帝を100人斬りしたと言われるダビデ(天根)のことを全然知りませんでした。
それは氷帝の日吉の個人情報を恐ろしいまでに知っていた、データマンの乾ですら、
噂を聞いているだけに留まり、「単なる噂であって欲しいな」とか、
寝ぼけたことを言っていたのです。

 ほんとにもう、こいつらは一体なんなんでしょう?
スポーツ漫画において、ここまで無計画な連中がかつて存在したでしょうか?
私が知る限りでは、大抵どのスポーツ漫画においても、対戦相手のことを知ると
いうことは、勝敗をも左右する極めて重要なファクターとして描かれています。

 例えば『キャプテン』においては、丸井君がキャプテンの時、
彼が率いる墨谷二中は全国大会の緒戦で敗れるのですが、
この時、五十嵐君はその敗因を「相手のことを良く知らなかったから」と
言ってるんですよね。
そして、前キャプテンの谷口君の時代に、日本一だった青葉に勝てたのは、
谷口という青葉をよく知る人がいたからだとも付け加えています。

 また、この『キャプテン』の続編に当たる『プレイボール』においては、
相手チームの偵察、戦力分析、そして対抗策を練ることがより一層重視されて
いました。

 この2作品以外のスポーツ漫画においてもそうです。
『アタックNO.1』では、ソ連のボルチンスカヤの殺人スパイク対策のために、
韓国の崔(サイ)の協力を得て、猛特訓に励んだり、
『巨人の星』では、花形満が星飛雄馬の魔球「大リーグボール1号」を破るため、
巨大な鉄球を打ち返すという無茶苦茶な特訓をしてたし、
『キャプテン翼』では、Jrユースのドイツ戦において、ドイツユースを良く知る若林が
各選手の特徴を事前に周知徹底させることで、序盤は有利な試合展開を繰り広げた
し、『スラムダンク』においても、海南大なんて、わざわざ愛知県にまで偵察に足を運ぶ
し、昨年の雪辱を果たすため、対山王に備えての訓練も行っていました。
あの『キン肉マン』でさえ、キン肉マンは悪魔将軍を倒すため、必殺技の特訓をしたり、
また、スーパーフェニックスチームとの対戦に備えて各自特訓に励んでいました。
 これらに比べて対戦相手のことをある程度知ってるにも関わらず、
全く対策を練らない青学は一体なんなんでしょうか?
本当に理解に苦しみます。

 一方、青学と対戦した他校ははたしてどうだったでしょうか?
一校ずつ振り返って見てみましょう。

========================================================================

  【不動峰中】
少なくとも、部長の橘は手塚のことはもちろんのこと、菊丸・大石の黄金ペアと
不二のことを知っており、また警戒もしていました。
これは彼が九州2強の1人であり、全国区プレーヤーだったことからも
当然と言えば当然のことでしょう。

  【聖ルドルフ】
周知の通り、部長の観月が乾と同タイプのデータマンであったため、
事前に対戦相手のデータを徹底的に集め、それに備えての戦略・戦術を練って
いました。
とは言え、そこまでやっておきながら、結局青学と氷帝に敗れているんですけどね。

  【山吹中】
一応、菊丸・大石ペアと手塚くらいは知っていたようです。
しかし、菊丸・大石ペアと彼らを昨年破った「地味’s」との因縁の再戦は、
それほど因縁めいたものも感じられず、淡々とそして地味に進められていきました。
普通ならこういう場合、「おまえらを倒すために編み出したこの技を受けてみろ!」
だとか、「バカめ。我らが一年前のままだと思ったら大間違いだ」とか、
そんな会話の応酬があってもよさそうなものなのに、全然ありませんでした。

  【氷帝】
対戦相手のことを知らないという点では、青学とどっこいどっこいでした。
まず、不動峰のことを知らなかった(よく調べていなかった)ため、都大会では
足元をすくわれるし、青学との試合においても、乾のデータテニスに「嫌なテニスだぜ」
とか今更のように言ってみたり、海堂のスネイクのことを知らなかったり、
さほど対戦相手のことを知る努力はしていなかった模様です。
ただなぜか、山吹中の亜久津のことはレギュラー全員が知っていて、
「怪物」と称していましたが、なんでこいつだけそこまで知っていたのか、
今でもでっかい謎です。

  【六角中】
青学とは過去何度も対戦しており、お互い手の内は知り尽くしているという後付設定が
されたため、初登場時は「おいおい、やっかいなのは「天才」と言われる不二だけかよ」
とか、とんちんかんな会話がなされていました。
今振り返っても、これらの一連の挙動はでっかい不自然です。

  【立海大】
さすがに王者だけあって、対戦相手に対して油断も容赦もありません。
青学との試合においても、海堂のブーメランスネイクをわざと打たせ、それを完璧に
破ることで精神的ダメージを与え、試合を優位に進めたりしていたことから、
相手チームの研究にも余念がなかった模様です。
もっとも、さすがに名古屋星徳の外人部隊までは調査の手が回らなかったみたい
ですが。

  【比嘉中】
六角中や青学との試合振りを見る限り、対戦相手の研究などはさほど…と言うより、
全くと言ってよいほど行っていなかったみたいです。

  【四天宝寺】
青学との試合振りを見る限り、菊丸・大石ペアのシンクロを知っていたり、
海堂のトルネードスネイクをいとも簡単に返していたことからも、
対戦相手のことをよく研究していた模様です。

=======================================================================

 さて、いかがだったでしょうか?
やはり、四天宝寺や立海大のような強豪校ほど、実力は元より、他校の研究にも
余念がないように思えます。
 しかし、普通に考えればこれが当たり前であり、
なぜ、負けず嫌い(であるはずの)青学の連中が、相手のことを偵察もしなければ、
まったく気にも留めないのか、本当に理解に苦しみます。

 もっとも、周知の通り、この作品は当初こそ割とまっとうなテニス漫画でしたが、
関東大会の後半辺りから(菊丸が分身した辺り)、どんどんとおかしな方向へ向かい、
全国大会にもなると、もはやかつてのテニス漫画としての面影もないくらいに、
変態技のオンパレードな超人テニスへと変貌を遂げたことからも、
偵察しようがしまいが、あんまり意味のないことのように思えるんですけどね(笑)。

 …とまあ、いつも以上に長くダラダラと述べてまいりましたが、
最初に申し上げましたように、これでもう言い納めなので、
最後に、例のセリフを以って締めたいと思います。

なんでおめーらは対戦相手及び他校のこと知らねえんだよ!!!

以上、J影虎でしたっ!!

=======================================================================

   【おまけ】

1.ジェイ・ワールド時代の「テニスの王子様レビュー

2.中学や高校の部活において、他校のことはどの程度知り得るものなのか?
 (過去のジャンプ感想より抜粋)

 最近何かと批判的な意見が多過ぎる気がするので、今回私の経験から中学・高校等
の部活で、相手校のことをどの程度知り得るものなのか?
ということについて述べたいと思います。
私は高校の時バドミントン部に所属しており、何度も試合にも出ましたが、
個人戦に関して言えば、対戦相手のことなんぞ全然知りませんでしたね。
まあ、個人戦は比較的誰でも出れるものだから、出場選手もやたら多いし、
私自身それほど強いわけでもなかったので、一々偵察したりして相手のことを知る努力
などめんどくさくてしたくなかっただけですが…。
ただ、団体戦にもなると、相手校のメンツもそれなりに決まってるので、
大体どういう奴がいるか、位のことは知ってました。
もっとも、○○校の誰それが強いとか、スマッシュが速いとか…。
そんな漠然とした程度のものですけどね。
ただこれも、市内の学校に限られていて、市外の学校ともなるとほとんど知りません
でしたねえ。
 しかしながら、なにかしらインパクトのある選手と言うのは記憶に残ります。
当時の県大会で、何気に他校の試合を見ていたら、1人強い奴がいたんですね。
その選手は強さもさることながら、『行列のできる法律相談所』でおなじみの、
決して笑わない男-北村弁護士みたく、まったく笑わないんです。
いや、笑わないと言うよりは無表情と言った方が正しいでしょう。
 しかし、そんな彼もごくまれに笑顔を浮かべることがありました。
それがまた、ウォーズマンに似てるんです(笑)。
すかさず私は、「おお、ウォーズマンスマイルだ!」と言ってやりました(笑)。
その結果、私どもの間で彼はウォーズマンと呼ばれるようになったのですが…
これくらいですね、他校の選手について知り得るのは。
現実は漫画と違って、なにか凄い技を持ってる奴なんてそうそうお目にかかるものでは
ないから、せいぜい、「あいつは強いから、気を引き締めて行けよ」程度の注意くらい
しか払えないものです。
 ただ、私の学校は弱小校で、県大会でも2回戦まで進めれば上出来といった程度の
レベルでしたから、それこそ偵察がどうのこうの言う以前の問題でしたが。

 つまり、これらのことから分かることは、
弱小校は偵察などしない。
また、しても無意味。されど、強豪校の選手くらいは知っている
まっ、この程度くらいですかね。
あいにく、実際の強豪校がどうなのかは残念ながら分かりませんが、
強豪校にもなると、県大会等でも上位に進むだろうし、それだけ多くの学校と対戦する
でしょうから、偵察等しなくともある程度のことは知ってるものではないでしょうか?
少なくとも、関東地区でもそれなりに強豪校と言われ、過去、都大会、関東大会に
何度も出場している青学の選手が、自分らよりも同等もしくは強いとされる(氷帝、六角、立海大等)学校の選手を知らないと言うのは非常に不自然だと言えます。

 …と、やっぱりこういう結論に至ってしまうなあ。
青学が弱小校だったら、まあ、分からないでもなかったんだけどねえ。
つくづく許斐先生は初期段階で設定をミスったなあと思えてなりません。
もっとも、それ以前にも色々とミスってるような気がしないでもないが…。
                            (2003年 ジャンプ46号の感想より)

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受信: 2008年3月13日 (木) 14時27分

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受信: 2008年4月 2日 (水) 00時32分

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