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2008年4月 6日 (日)

破天荒アニメ書評 『true tears』編

   破天荒ポイント

1.3人のヒロインがそれぞれに破天荒

2.主人公の親父が破天荒

3.昼ドラみたいなストーリー展開が破天荒

4.富山県が舞台なのに、富山県で放送されていなかったのが破天荒
  (現在、この問題は解消され、4/7より放映されます)

 以下、詳細について解説

   1.3人のヒロインがそれぞれに破天荒

 ① 湯浅比呂美
言わずと知れたメインヒロイン。
私の第一印象は、どこか黒い雰囲気が漂っている………。
だったのですが、ストーリーが進むにつれ、それは顕著に表れていきました。
石動純に、雪の日に「雪が降っていない町に連れてって」と、無理難題押し付けては、
案の定、2人が乗ったバイクが転倒し炎上。
純にとってはまさに涙目状態だったろうに、そんな純に対してもあくまでクールに対応。
普通なら、平謝りして「必ず弁償するから」くらいの言葉が出てきそうなものだが、
比呂美の口からはそんな謝罪のしゃの字も出てこないどころか、
「バイク…燃えちゃったね」とか「ガソリンって引火しても爆発しないのね」
済ませた挙句、後日別れ話を切り出す始末。
って、鬼ですか?あなた。

 それに、眞一郎の母ちゃんから比呂美自身が言われた嫌味たっぷりな一言を、
純の妹の乃絵に対して使ったりと、どこぞのパクリストを髣髴させる………
って、あなたはオレですか?
人のセリフをすぐパクる辺り、すげー親近感覚えるんですけど(笑)。

 さらに、ストーリーも終盤になると、今度は「(眞一郎の)彼女は私です」と、
どこぞの言葉様のような発言をするし、かと思えば、眞一郎に対しても
「私の部屋に来て」と誘いをかけ、来たら来たで、今度は「帰って」と追い返す。
って、わがまま女王ですか?あなたは。

 しかし、そんなこんなでなんだかんだ言いつつも、最後の最後で無事、
眞一郎と結ばれハッピーエンド。
メインヒロインとしての面目躍如は果たせたのでした。
って、危なっかしいなあ。
って言うか、桔平ちゃんですか?あなたは。

  ※ 桔平ちゃんとは椎名桔平のこと。
     彼には一時期ちょっとした伝説がありました。
     それは彼が出演していたドラマにおいて、彼の役が一見二枚目半の振られ役
     で主人公の引き立て役に見えるものの、最終回のラスト5分で、まさかまさかの
     大逆転劇を演じ、お目当ての女をかっさらっていくというものでした。
     そして、そんな彼の所業を人は「桔平ちゃん伝説」と呼ぶのでした。

 とまあ、こんな感じだったものだから、私としてはなんだかなあ~と
思えてなりませんでした。

 ② 安藤愛子
一応、ヒロインの1人ではあるが、見事なまでのエアヒロイン振り。
その空気っ振りときたら、どこぞの八代さんを髣髴させられます。
せっかく眞一郎と強引にキスまでしたのに、その後特にこれといったアクションを
起こさなかったのがつくづく残念…って言うか、ちょっと拍子抜けしました。
結局、これ以後いつの間にか勝手に戦線離脱してた上に、三代吉とよりを戻した
ものだから、この娘に対しても、なんだかなあ~と思わずにはいられませんでした。

 ③ 石動乃絵
電波系少女…ではあるものの、3人のヒロインの中では一番好きでした。
特に、恋を知って、そんな自分の心境の変化に戸惑うところが非常に初々しく、
好感が持てたのですが、それでもやはり電波ちゃんなのはさすがに許容しがたく、
アブラムシの歌を歌うあたりは、ちょっとばかしひいてしまいました。
 とは言え、なんだかんだ言いながら、最終的にはメインヒロインの比呂美や
主人公の眞一郎をも凌ぐほどの存在感をまざまざと見せつけた上に、
全体的に通してみれば、眞一郎と言うよりも、むしろこれは乃絵の成長を描いた
物語とも思えるわけで、乃絵にとってみれば、この結果は勝負に負けて試合に勝った
と言ったところではないでしょうか。

   2.主人公(眞一郎)の親父が破天荒

序盤から中盤にかけて、比呂美が眞一郎の母ちゃんにネチネチといびられていた
ことは記憶に新しいことかと思いますが、その理由は、比呂美が眞一郎の親父の子
であるかもしれないという疑惑があったからに他なりません。
当然、このことは眞一郎も知ることとなり、2人(に加えて母ちゃんも)は苦しみ悩む
こととなったのですが、ここまで3人の心をかき乱しておきながら、
この親父はこの問題をたった一言で一蹴します。

そんなわけないだろ

 いや、だったら最初からそう言ってくださいよ。
散々引っ張った挙句、この一言であっさり解決するなんて、
それじゃあ今まで苦しみ悩んでいたお三方の立場はどうなるんですか?
まったく、破天荒な親父だぜ。

   3.昼ドラみたいなストーリー展開が破天荒

先程の2でも述べたように、自分の好きな異性が実は腹違いの兄弟かもしれない…
なーんてことは、普通に考えて昼ドラ以外、あり得ません。
加えて、このような昼ドラテイスト溢れるシーンで流れる音楽と言うのも、
これまた実に昼ドラっぽいんですねえ、これが。
まあ、昼ドラっぽいという点では、別にこの作品特有のものと言うわけでもないけども、
しかしそれでも、視聴者が受けた衝撃度はかなりのものであったためか、
「昼アニ」などと呼ばれることもありましたし、そういう点においては、アニメの新境地を
切り開いた稀有な作品であるとも言えましょう。

   4.富山県が舞台なのに、富山県で放送されていなかったのが破天荒

この話には続きがありまして、これがまた美談なんですよ。
かいつまんで言えば、富山県議が「富山が舞台なのになんで富山でこのアニメが放映
されないんだ!」と立ち上がり、色々と尽力した結果、放映が実現した訳なのです。
なんとも泣かせる話ではありませんか。
これにはきっと全米も泣くよ。うん。
まったくもって羨ましい限り。
長崎ではまず、こんなこと起こりえませんからね。
『sola』だって放映されなかったし。
2007年に放映されたアニメランキングで1位だった上に、
舞台のモデルが長崎の『sola』をだぜ?
この県民性の差はなんなんでしょうねえ。
長崎県民は心にダムがないのでしょうか?
全く以って嘆かわしい限りです。

 とまあ、最後の最後でちょっと愚痴っぽくなってしまいましたが、
このように、この作品は一方で高い評価を得ながらも、一方では前述したような
破天荒な一面を併せ持っていたわけで、今期(今となっては前期か)のアニメでは
ある意味最強だったと言っても決して過言ではありません。

 特に技術的な面で言えば、この作品は「留絵」の使い方が抜群に上手かった
ように思えます。
「留絵」なんて前世紀の古い表現技法の1つに過ぎず、今時留絵なんて…と
思いがちな昨今ではありますが、この作品においては中々どうして、
非常に使い方が上手く、違和感を感じたり古臭い印象を受けることなど
一切ありませんでした。

 ただ、最終回時においては、その留絵でちょっと失敗したんじゃないのかな?
と思うところが1つだけありました。
それは、純君がバスから降りた時の1コマ。
この時、純君の後ろには、ちょうどバスから降りてきた子供がいて、
ここでタイミングがいいのか悪いのか、留絵になるものだから、
後ろの子供が気になって気になって仕方ないんですよね。

 こいつは一体誰なんだよ!!なんなんだよ!!と。
まさか、これで「この子誰の子?」とか言い出しませんよね?
でもって、これが二期フラグだとか言いませんよね?

 まあ、もしそんなことになったならば、この作品は間違いなく破天荒アニメの頂点に
立つこととなるんでしょうが、おそらく違っていることでしょう。

 よって、この作品の破天荒ポイントは、今まで述べてきたことを私の独断と偏見で
総合的に判断した結果、65ポイントとします。

 もっとも、こんな数値など今となっては(って言うか、過去においても)
何の意味も価値もないんですけどね。

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