ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 の感想
今更エヴァなんて………。
そう思っていたはずなのに、なんだかんだで「序」を観に行って早2年近く…。
昨日、ようやくお披露目となった「破」を観てきた訳ですが、
これがまあ、期待以上に大変面白かったですね。
映像や音楽の凄さは元より、従来のテレビ版の7話~19話までを超高密度に圧縮し、
そこに新キャラの投入、待望のアスカ登場、色々な意味でパワー&ヴァージョン!?
アップした使徒に、迫力ある戦闘、明らかになる真実、深まる謎、そして次回への引き、
次回予告…等など、新しい要素をふんだんにつぎ込み、「破」が示すとおり、
それまでのエヴァを壊しかねない変革をもたらしつつ、それでもエヴァはやっぱりエヴァ
だと思わせられる、新しい「エヴァンゲリヲン」がそこにはありました。
まさに、女房を質に入れてでも観る価値がある!
と言っても決して言い過ぎではないでしょう。
そんなわけで、今回も例によって色々と、そして長々と(笑)、
語りたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。
※ 以下、ネタばれですのでご注意を!
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【ネタバレ簡易感想】
やはり「破」というのが今回の最大のポイントであり、
従来の「エヴァ」を適度に壊していることで、これまでにない全く新しいエヴァに昇華
されているといった印象を受けました。
そこで、今回の「破」を振り返ってみて、どういうところが「破」だったのかを、
徒然なるままに語っていきたいと思います。
「破」その1 新キャラ マリ
従来の作品にはいなかったキャラを出すというのは、確かにその作品を壊しかねない
ため、彼女の存在はかなりの高「破」ポイントだったように思えるのですが、
私としては印象が薄かったですね。
いや、凄く目立ったことをやってはいましたが、やはりなんと言うか、
厳しい言い方をしますと、結果を出せなかったものだから、何か色々やってた割には
印象も薄いし、ちょっと浮いてたかなあ、と。
もっとも、問題児と言われてるものの、シンジ達よりもエヴァのパイロットとしての技量は
かなり上であると思えましたが。
なんと言っても、彼女は戦闘を心から楽しんでいましたし、その際に自身が受ける
ダメージや苦痛もなんのその……
まあ、Mな人なのかもしれませんが(笑)、ゼルエルにあれだけボコられて、
無事でいられたのも何気にすごいんじゃなかろうか?
と思わせられました。
また、裏コードのビーストモードを知っていたり、それを使いこなせている辺り、
戦闘のプロと言っても良いのかもしれませんけど、
前述したように、結果的にはゼルエルにボコられてしまった為、
なんだかなあ~という印象は否めず、善戦マンでしかなかったのはちょっと残念でした。
それに、今後ますます戦況が激化するであろうことを考えると、
はたして彼女の活躍の場はあるのか?
と一抹の不安を覚えてしまいます。
まっ、なんにせよ、次回の「Q(急)」以降の展開に期待したいものです。
「破」その2 式波アスカ
なぜか名前が「惣流」から「式波」に変わっていた上に、
加持に好意を抱いているという設定、そして彼女自身の役割すらも今回は
大幅に変わっていて、ある意味今回最大のサプライズは彼女にあったのでは?
とすら思えてしまいます。
しかし、悲しいかな。
前回の「序」で私は、カヲル君の早過ぎる登場、使徒のリストラ、新キャラの登場
などの理由から、アスカに活躍の場はあるのか?と危惧していましたが、
その不安が見事に的中し、今回早過ぎる退場となってしまいました。
良かったのはデビュー戦で、かつての面影がすっかりなくなった(笑)第七使徒を
一蹴したことくらいでしょうか。
その後も、なんかお色気担当となって、あられもない姿を晒すも、
肝心なところが缶ビールで隠されたり、見えたかと思うと、際どいところがストローで
隠されたり、「おいおい、それはさすがに不味いだろ!」と思えるところも、
タイミングよくお盆で隠されたりと、かなり頑張っておられたようですが(笑)、
なぜか参号機の機動実験のパイロットになってしまったがために、
テレビ版のトウジと同じ運命を辿ることとなってしまいました。
いや、精神汚染の恐れがあるからといって隔離された上に、
リツコにサンプル呼ばわりされたのだから、トウジよりも扱いは酷いですね。
このとばっちりがトウジに行くのではないかと、ちょっと不安です。
まあ、そんなわけで、今後の彼女がどうなるのか不安なんですが、
次回予告に眼帯姿の彼女がチラッと出てきていたことから、旧劇場版観たく、
復活を遂げて大暴れする展開を望みたいものです。
「破」その3 加持とシンジのBL
びっくりしましたね~。
まさかの告白イベントに、さすがのシンちゃんもアッー(笑)
いや、そんだけです(笑)。
「破」その4 カヲル君
思ったより出番が少なかった彼ですが、やはりその存在感は雄大であり、
そしてまた今回もラストで美味しいところを持って行きやがりました。
そして意味深な発言も2つ。
1つ目がゲンドウと冬月を見て「はじめまして、お父さん」と言ったこと。
これはどういう意味であろうか?
そして、どっちがお父さんなんだろうか?
そう言えば、従来のエヴァでは、カヲル君はアダムのコピーでした。
そして、リリスのコピーであるレイがユイのクローンであったことからも、
カヲル君は誰のクローンなのか?
髪の色が同じだから、実は冬月のクローンなのではないのか?
という憶測が飛び交っていましたが、この疑惑も今回のこの発言によって
再び浮上するのでしょうか。
そして2つめの発言。
ラストで月より飛来し、ロンギヌスの槍(と思われる)を上空から投げつけ、
旧劇場版の弐号機みたく、初号機を串刺しにしたわけですが、
その時に彼は、「今度こそ君だけは幸せにしてみせる」とか、
そんなことをシンジに言っておりました。
この「今度こそ」の件、そして「序」での意味深な発言を併せて考えると、
やはりこれって「ひぐらし状態」なんだろうか?
彼の登場によって今後どんな展開になっていくのか、ますます目が離せません。
「破」その5 エロ過ぎるゼルエル
ゼルエルに限らず、今回の使徒も従来のモノとは大きく変わっていました。
前述した第七使徒なんて原型を留めていなかったし(って言うか全くの別物)、
第八使徒のサハクイエルも、最初の見た目はレリエルみたいだったのが、
落下直前でようやく従来のものっぽくなったり、
第九使徒(参号機)もなぜか腕が生えてきて4本腕になったり、
と色々変わっていました。
しかし、ゼルエルはもっと凄い!って言うか、酷い!
なんと言っても零号機を食って零号機と融合するんですから。
しかもそれで女体化ですよ、女体化!
巨大綾波再び!ですよ!
ってなんでそっちなんだよ!と。
普通、零号機と融合したなら、零号機の体になるもんだろ!
なんでパイロットのレイの体になってんだよ!
しかもすっ裸で。
ボクには使徒のことがよく分かりません。
「破」その6 ポジティブなキャラ達
前回の「序」同様、キャラ達が従来とは打って変わって凄くポジティブになってるのが
非常に好感が持てます。
今回はシンジに限らず、アスカやレイにも大きな心境の変化が表れていました。
アスカは今まで独りが良いという考えだったのが、シンジ達と触れ合うことで、
「人と話をするのは楽しい」と思うようになったし、
レイは料理に挑戦した上に、ゲンドウとシンジを仲良くさせようと食事会を企画したりと、
かなりアグレッシブな行動を取っていました。
それだけに、あんな展開になってしまったのは切ないことこの上ないですね。
特に、ダミーシステム(なぜかダミープラグとは言われてなかった)の初号機が
参号機をボコる(って言うにはグロ過ぎるんだが)シーンで流れていた、
「今日の日はさようなら」はあまりに切な過ぎ。
しかし、ここまで悲劇的な展開にしながらも、従来のものとは違って、
ゼルエルとの戦いで希望を感じさせるところが良かったですね。
なんと言っても、あのシンジが自らの意思で初号機を暴走させ、
取り込まれたレイを救うため、必死になって呼びかけ、手を懸命に伸ばすところとか、
バックで流れてる「翼をください」が不思議とマッチしてることも相まってか、
凄く感動的で盛り上がるシーンになっていました。
ただ、それでもまだまだ前途多難な状況は変わらないので、
今後どうなるのか不安でもあるのですが、シンジ達には最後まで今のポジティブさを
持ち続けて欲しいなあと思います。
「破」その7 その他色々
狙ってやってるのかどうかイマイチ定かではないのですが、
いたるところに「遊び」が見られましたね。
まず冒頭でスタジオカラーのロゴが出るところでウルトラマンの変身する効果音が
流れていたこととか………。
これもそこはかとなく笑えたのですが、よもやこれをウルトラマンのパクリだと
騒ぎ立てる奴とかおりますまいな?
まあ、そんなことはどーでもいいとして、そこはかとなく笑えたと言えば、
エヴァ3体が走ってるシーンも、『エアマスター』のEDやアイシールド21を思い出して
ちょっと笑えました。
また、前述したように見えそうで見えない、別の意味でギリギリの戦いを繰り広げた
アスカも見事でした(笑)。
あとは、やはり音楽がすごく良かったですね。
ただ、日常パート(特に学校)で『彼氏彼女の事情』の曲が流れていたように思える
のは気のせいだろうか?
まあ、そんなこんなで、映像、音楽、演出などの点においても、
一瞬たりとも気を緩められない、極上のものに仕上がっていたと思います。
「破」その8 従来のモノとの変更点とか謎とか……
前述したように、アスカの名前が「惣流」が「式波」に変わっていたりとか、
ダミープラグがダミーシステムに名称が変わっていたりとか、
色々と変更点も見られましたが、謎や設定についての変更も今回多々見られました。
特に謎の部分については、結構重要な変更もあったみたいで、
以下にそれらを私の曖昧な記憶に基づいて記したいと思います。
1.加持が持ち込んだアダムが今回、「ネブカドネザルの鍵」に変わっていた。
こうなると、第一使徒のアダムの存在はどうなるんでしようねえ。
やはり月にあったのがアダムなんでしょうか。
そして、この「ネブカドネザルの鍵」とやらははたしてなんなんでしょうか?
そして使途との関係は?
文字通り、今後の展開において非常に重要な鍵になることは間違いないでしょう。
2.ゼーレとネルフ(ゲンドウと冬月)の溝深まる
まあ、これも旧作では目的が両者の間で食い違っていたわけですが、
今回もそれは変わりません。
そこで現時点での両者の目的を以下に記すと、
①ゼーレの目的
真のエヴァンゲリヲンを創ること。
4号機以降のエヴァの生産もそのためのものであるらしい。
エヴァの個数はさほど重要視していない。
そして、そのことはゲンドウと冬月も最初は聞かされていなかった。
②ゲンドウと冬月の目的
初号機の覚醒とリリスの復活。
ゼーレのエヴァの量産に対して急いでいる模様。
ゼルエルとの戦いで初号機の覚醒は叶ったかに見えたが………
と、こんな感じですかね~。
ただ、漠然とした印象としては、ゲンドウと冬月には旧作のような余裕があまり
感じられませんでした。
旧作ではゲンドウと冬月が裏で色々企んではゼーレを出し抜いていたような
感じだったんですが、今回はそれが逆転してるように思えます。
裏死海文書も公開されていない部分もあるらしいし、
4号機以降の建造も聞かされていなかったし、カヲル君のことも知りませんでした。
(もっとも、視認できなかっただけなのかもしれませんが)
このことからも、今の時点ではゲンドウと冬月の方がゼーレ側に圧されてるように
思えますが、次回はどうなるんでしょうか?
予告では「廃棄される要塞都市」、「幽閉されるネルフ関係者」、
「ドグマへと投下されるエヴァ6号機」、「胎動するエヴァ8号機とそのパイロット」
とありましたから、いよいよゼーレとネルフの全面対決になっていくんでしょうけど、
これらのことから判断すると、ものっそい不利に思えますね。
まあ、旧作でも戦況という点でみれば見るに耐えませんでしたからね。
ただ、この両者の対立がシンジ達にどのような影響を与えるのか、
注目したいものです。
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えー、まだまだ語りつくせないところもあり、何か肝心なことを忘れているような気も
するのですが、あんまり長くなってしまうのもアレなんで、ここらで終わります。
前回の「序」の感想でもそうだったんですが、何気に見当違いのこと言ってたり
するかもしれませんが、もしそういう点にお気づきになられたら、
軽く流されることをオススメします(笑)。
まあでも、あと一回は観に行くつもりなので、後で間違いを修正したり、
加筆したりすることもあるかもしれませんが、この点についてもサラッと流されるよう
お願い申し上げます。
ご精読ありがとうございました。
【おまけ(前作「序」の感想など)】
・ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 の感想
・初心者必見!ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 の楽しみ方
・フライング エヴァサントラの感想
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コメント
見てきました!まさしく「破」というタイトル通りでした。また、次回作「Q」が期待されます。昔のゲリオンのストーリーやキャラクター、映像、BGM、宣伝などなどが、ゲリヲン「破」で、見事にボク自身の期待していた以上の作品になっていました。また、ゲリヲンの期待のハードルが上がったと思いました!監督、製作関係者やファンの皆様の熱い願いや愛があってこそのエヴァなんでしょうね。これこそ、アンチATフィールド?
投稿: | 2009年6月29日 (月) 01時34分
どもども。コメントありがとうございます。
いや~本当に面白かったですね~。
私にとっても期待以上の出来だったと思います。
それだけに、次回作の「Q」がどうなるのか、期待は膨らむばかりなのですが、唯一不安があるとすれば、あとどれくらい待たされるのだろうか?
ということくらいですね。
まあ、あれだけのクオリティを出すにはそれなりに時間がかかるのは致し方ないとは思いますけど、それでもやはり早く続きを見せて欲しいと願わずにはいられない、今日この頃です。
投稿: J影虎 | 2009年6月30日 (火) 22時35分