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2009年7月18日 (土)

J影虎エピソードE~私とエヴァ~その四

第四章 退き返せぬ道  

 エヴァにハマってからというもの、私は水曜日が待ち遠しくて仕方ありませんでした。
特に当日にもなると、夕方からは絶対に予定を入れないようにした上に、
エヴァが始まる30分前には必ず帰宅し、テレビの前で待機するという徹底振りでした。
おかげで、エヴァの前に『愛天使ウエディングピーチ』を必ず観るという習慣が、
いつしか確立していたわけですが、これが後に私にとって大きな精神的支えとなることを
その時の私はまだ知る由もなかったのであった。

   ※ 以下、エヴァ及び他作品のネタバレを含みますので、ご注意を。

 そんなわけで、15話以降、私はよりいっそうエヴァの謎に魅せられ夢中になっていた
のですが、悲劇は突然に起こりました。
それは言わずと知れた、第18話「命の選択を」。
エヴァ参号機が使途に乗っ取られたため、参号機と戦わなければならない。
しかし、パイロットであるトウジはまだ参号機の中に……
そしてシンジはパイロットがトウジであることを知らない。
さて、このピンチをシンジ達はどう切り抜けるのか?
といった緊迫の展開だったわけですが、
私は最初なめきっていたんですよ。
どうせ、上手いことやって、トウジも助け出し、そして参号機も倒すんだろうと。
 実際、これよりちょっと前に(厳密に言うと1995年11月20日月曜日)、
これとよく似た話が『魔法騎士レイアース』というアニメであったんですよ。
ランティスという魔法剣士の人が、捕らえられた挙句、ノヴァという敵キャラが操る
レガリアという魔神(ロボットみたいなもの)の中に入れられ、
レガリアが攻撃を受けると、ランティスもダメージを受けてしまうため、
手が出せない。さあ、どうする?
といった、緊迫の展開が。

 エヴァとほぼ同じ展開です。
そして、レイアースの方はどうなったかと言うと、ランティスは上手いこと助け出され、
レガリアも(最後にデボネアがノヴァを見限ったというのもあるが)破壊されたのでした
(その過程でイーグルって人が死んじゃったけどね)

 ですから、私はエヴァもこういう展開になるんだろうと思ってました。
と言うより、それがアニメというものであろう。
アニメに限らず、それがフィクションのお約束的なものなのであろう。
と、勝手にそう思い込んでいたのです。

 ところが、結果は凄惨たるものでした。
ダミープラグによるエヴァ初号機の自動操縦により、参号機は見るも無残に大破、
トウジは一命は取り留めたものの重症、事の成り行きをただ見てるだけだったシンジは
絶叫、そしてつづく………

 すげーへこみました。
なんでアニメ観て、ここまでやるせない気分にさせられるのだろう。
そう思いました。
そして、今までの自分がいかにアニメに甘い幻想を抱いていたかを痛感させられました。
そう、冷静に考えれば、現実は厳しいのです。
人質も無事に助け出し、なおかつ敵も葬るなんて、そんな虫のいい話あり得ないのが
普通なのです。

 ですから、私はここで初めてエヴァという作品を恐ろしい作品だと思いました。
かつて私は、エヴァを観るに辺り、王道的な展開と評したことがありましたが、
これはとんでもない間違いでした。
少なくとも、この作品に限っては、従来のアニメのお約束的な展開は今後一切皆無と
言っても良いだろう。
私はそう確信し、そして戦慄しました。
もし、私の予想通り、この作品に王道的な展開及びお約束がないのであれば、
『新世紀エヴァンゲリオン』という物語は、どうあがいてもハッピーエンドには
なり得ないのではないか?
 しかし、そんな私の不安とは裏腹に、それでもエヴァの謎に対する私の好奇心は
尽きることもなく、今更ながら、どうしようもないくらいエヴァにハマっている自分を、
自覚させられるのでした。

                        つづく

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