科学者たちの憂鬱
なんか最近、科学者たちの評判が悪い。
それと言うのも、事業仕分けに科学者たちが猛反発したとかしないとか、
そんなニュースが面白おかしく報道されていたためであろう。
こんなことを言うと、なんでもかんでもディケイドのせいにする鳴滝さんみたいで
心苦しい限りなんですが、例によってこのケースでも一番悪いのはマスコミです。
と言うのもですね、要は今まで科学者たちの功績や普段どんだけ頑張っているか
というものを全然伝えようとしてなかったのが最大の元凶なんですよ。
我々の生活なんて、科学者たちの恩恵をいっぱい受けているというのに、
なぜか誰もそんなことを認識もしなければ知ろうとも感謝しようともしないし、
マスコミも伝えようとすらしないというのは、考えてみれば極めて異常だと
言わざるを得ません。
芸能人とかスポーツ選手とか、やたらとアホみたいに、実にどーでもいい個人情報
というおまけまで付けて過剰に取り上げているくせにですよ、
なんでそれをほんのちょっとでも科学者たちに配分すらしないんですかね?
そりゃあね、そこまでしたらさすがに問題ですよ。
ただでさえ、この国はスパイ天国ですから、そんなことをしようものなら、
根こそぎパクられてしまうのは目に見えますから。
でも、どこそこの○○博士は□□の研究に定評があります。
くらいのことは知らせるべきだし、国民も知るべきなんじゃないの?
だって、ノーベル賞を受賞されたことで、初めてその人を知ったっていうのも、
実に情けないじゃないですか。
なぜ、それほどまでの人を今まで知りえなかったのか?
ホンマに恥ずかしい話ですよ。
しかも、これは逆に言えば、科学者のような人達は、ノーベル賞でも取らなければ
自身の存在を世に知らしめることが出来ないわけです。
これってなんか不公平じゃありませんか?
先ほども少し述べましたが、例えばスポーツ選手なんて、オリンピックに出ます
というだけで、やたらチヤホヤされますよね?
まだメダルすら取ってもいないのに、その存在は世に知れ渡り、
応援までしてもらえるのですから。
この違いはなんなんでしょうか?
スポーツ選手でここまでするのだったら、
科学者たちに対しても、○○博士が今やってる研究がうまくいけば、
ノーベル賞も夢じゃないぞ。
おい、みんな○○博士を応援しようぜ。
わっしょい、わっしょい。
…と、国をあげて盛り上げてもいいじゃないですか?
なぜ、それをやらん!
ホンマ、ええ加減にして欲しいものだす。
まっ、そんなわけで、例によって一番悪いのはマスコミではあるのですが、
今の今まで、自分らの活動内容などをPRしてこなかった科学者たちも悪いし、
彼らに何の関心も示さないばかりか知ろうともしない国民1人1人にも責任が
あるとも言えるわけなので、この辺りもうちょっとどうにかならんかなーと思う、
今日この頃です。
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