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2009年12月31日 (木)

科学者たちの憂鬱

 なんか最近、科学者たちの評判が悪い。
それと言うのも、事業仕分けに科学者たちが猛反発したとかしないとか、
そんなニュースが面白おかしく報道されていたためであろう。
こんなことを言うと、なんでもかんでもディケイドのせいにする鳴滝さんみたいで
心苦しい限りなんですが、例によってこのケースでも一番悪いのはマスコミです。

 と言うのもですね、要は今まで科学者たちの功績や普段どんだけ頑張っているか
というものを全然伝えようとしてなかったのが最大の元凶なんですよ。
我々の生活なんて、科学者たちの恩恵をいっぱい受けているというのに、
なぜか誰もそんなことを認識もしなければ知ろうとも感謝しようともしないし、
マスコミも伝えようとすらしないというのは、考えてみれば極めて異常だと
言わざるを得ません。

 芸能人とかスポーツ選手とか、やたらとアホみたいに、実にどーでもいい個人情報
というおまけまで付けて過剰に取り上げているくせにですよ、
なんでそれをほんのちょっとでも科学者たちに配分すらしないんですかね?

 そりゃあね、そこまでしたらさすがに問題ですよ。
ただでさえ、この国はスパイ天国ですから、そんなことをしようものなら、
根こそぎパクられてしまうのは目に見えますから。

 でも、どこそこの○○博士は□□の研究に定評があります。
くらいのことは知らせるべきだし、国民も知るべきなんじゃないの?

 だって、ノーベル賞を受賞されたことで、初めてその人を知ったっていうのも、
実に情けないじゃないですか。
なぜ、それほどまでの人を今まで知りえなかったのか?
ホンマに恥ずかしい話ですよ。

 しかも、これは逆に言えば、科学者のような人達は、ノーベル賞でも取らなければ
自身の存在を世に知らしめることが出来ないわけです。

 これってなんか不公平じゃありませんか?
先ほども少し述べましたが、例えばスポーツ選手なんて、オリンピックに出ます
というだけで、やたらチヤホヤされますよね?
まだメダルすら取ってもいないのに、その存在は世に知れ渡り、
応援までしてもらえるのですから。

 この違いはなんなんでしょうか?
スポーツ選手でここまでするのだったら、
科学者たちに対しても、○○博士が今やってる研究がうまくいけば、
ノーベル賞も夢じゃないぞ。
おい、みんな○○博士を応援しようぜ。
わっしょい、わっしょい。

…と、国をあげて盛り上げてもいいじゃないですか?
なぜ、それをやらん!
ホンマ、ええ加減にして欲しいものだす。

 まっ、そんなわけで、例によって一番悪いのはマスコミではあるのですが、
今の今まで、自分らの活動内容などをPRしてこなかった科学者たちも悪いし、
彼らに何の関心も示さないばかりか知ろうともしない国民1人1人にも責任が
あるとも言えるわけなので、この辺りもうちょっとどうにかならんかなーと思う、
今日この頃です。

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気弱な反逆児の主張」カテゴリの記事

コメント

いいこと言った!

ただ、理系の人はまだましなんですよ。
文系なんて、なんの役に立つの?って言われるようなことばかり研究してますからね。

私が通っている大学院の教授たちも、歴史学がなんの役に立つのかということを説明しなければならない時期があって、とても大変だったようです。

そして、文系・理系共に、ちょっと浮世離れした考え方の教授って多くて、あまり世間にPRとかしないんですよね。
そのせいか、胡散臭い学問的には全く何の功績も無い自称学者とかが、テレビにコメンテーターとして出てるんですよねぇ。
歴史ではなぜか、右よりの人達がしょうっちゅうテレビに出てますが。

ちなみに、私の知っている先生もテレビに出たことあるんですが、その番組の結論が、先生の発言をうまく編集して、先生の言いたかったことと全く違ったものになっていたので、怒ってましたね。
テレビはやはり信用できないことが多いですねぇ。

投稿: 修都 | 2010年1月 1日 (金) 12時45分

まー、特許とかもあって、成功しないと発表できないとかもあるので、成功していない場合は仕方が無いと思います。
しかしながら、ノーベル賞を取った研究テーマなんていうのはうん十年前に成功しているテーマですからね。
知っている人間からすれば、そんなのも昔あったねくらい古いネタなんですよね。

まー、でも仮にTVで大々的に取上げても、その素晴らしさが理解できるなんて事は難しいと思いますよ。

理系の端くれの自分ですら、ニュートリノがなんだったかなんて、詳しく知りませんからね。

科学の研究なんて、実際役に立つものの方が少ないし、本質的には、オタクが同人誌(オタクじゃないと分らない知識をワンサカ詰め込んだ意味不明な)を書いたりするのと変わらないので、所詮は自己満足で完結して良いと思います。

投稿: 円達磨 | 2010年1月 1日 (金) 13時36分

ひょんなことからこちらに飛んできました
私は思うにマスコミが科学のことを伝えないのは受け手側(国民)をバカにしているからだと思うんです
つまりバカだと思っているんですよ
「そんなニュース流してもお前ら理解できんだろう」みたいな・・・
確かにそうだけど、そこをわかりやすく根気強く説明するのがマスコミの使命だと思うのですが・・・
そんなことしているとチャンネル変えられてしまう――と少なくともマスコミは思っているんじゃないですか?

投稿: nana | 2010年1月 2日 (土) 22時01分

 修都さんへ
確かに文系の方は理系よりも周囲に理解されづらいところがありますね。
しかし、歴史学って役に立つ立たないの問題でもないと思うんですけど、そういうこともあったんですねえ。結局のところ、学問に対する認識が変わってきてるってことなんでしょうかね。

 円達磨さんへ
まあ、ノーベル賞の選考基準もよくわからない上に、やたら時間がかかりますからねえ。
それこそ、忘れた頃に受賞となるケースも多いみたいですから、リアルタイムで追っていくってのは難しいんでしょうね、やっぱ。
それと、確かにTVで大々的に取り上げても一般人は中々食いつかないとは思いますが、だからと言ってやらないというのもちょっと違う気がしますね。
視聴者が興味を示さないからやらないと言うのであれば、なんでニュース番組とかはあんだけ律儀にやってんのか?ってな話になりますからね。
また、科学者達も、「我々が今やってる研究がうまくいけば、我々の生活はこんだけ便利になります。しかし、それには予算がこんだけかかります」とかディスクローズすべきなんですよ。
それを今までやってなかったから、「何を眼の色変えて徒党を組んで来てんだよ。そんなに金が欲しいのかよ」とか思われるんです。
そういう誤解をされぬよう、今後はもっと色んな情報を開示して欲しいものです。

 nanaさんへ
確かにマスコミは国民をバカにしているところがありますが、元凶は視聴率主義によるものでしょうねえ。例え、真面目な方が「こういうことこそ取り上げなければならない」と息巻いても、視聴率が取れなかったら切り捨てられますから。
だから、視聴率が取れそうな、視聴者が興味を引くようなことだけを大げさに面白おかしく演出し垂れ流し、その結果、奴らは「国民にウケそうなもの」と「国民にウケないもの」を勝手に決め付け、それを我々に押し付けているに過ぎないのです。それを判断するのはあくまで我々なのに…

投稿: J影虎 | 2010年1月 3日 (日) 00時01分

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