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2010年7月 4日 (日)

こち亀はホンマにすごいのか?

 これはホンマに難しい問題でしてねえ、すごいだのすごくないだの、
そういうレベルの話じゃないんですわ、これが。
しかし、あえてその2択で言うならば、
残念ながら、「すごい」と言わざるを得ません。
だって、こんなに長期にわたって連載されてる漫画って、
他にないでしょ?
せいぜい『ゴルゴ13』くらいでしょ?
ですから、その点に関してだけは、異論の余地もないくらい
「すごい」と言うより他ないでしょう。
ただ………。
それ以外の点についてはどうかと言うと………
色々と御託を並べたくなるのですが、
まあ、それは別の話として、とにかく結論だけ申し上げるなら、
「すごい」ということで、締めさせていただきます。

 なお、ここから先は先程述べた「別の話」であり、
御託やら、論評やら、狂言やら、戯言やらのオンパレードになりますので、
お読みの際にはくれぐれもご注意されるよう、お願い申しあげます。

 続・こち亀はホンマにすごいのか?

まあ、昔ならいざ知らず、ここ十数年を振り返ってみるに、
なんともビミョーな気がしないでもありません。
まず絵についてですが、これはまあ上手いと言えるでしょう。
小学生の頃、私も友人達といっしょに読んでた時、
街の風景等が丁寧に細部まで描かれているのを見て、
驚嘆したことを今でも覚えています。
ただでございますねえ、今になって思うと、
あれはホンマに秋元先生のお力なのか?
単にアシスタントがすごいだけじゃないのか?
と、ややもすれば疑念を抱いてしまいがちですが、
その辺の事情はよく分かりませんので、これ以上は言及しません。
しかし、もう1つ気になることがありまして、
それは、ひょっとして秋元先生は女性キャラの描き分けが下手ちゃうんか?
ということです。
と言うのも、女性キャラの場合、美人キャラはほとんど麗子がベースになってて、
下手すると車田漫画状態にもなりかねない状況になってるんですよね。
だから、これはプロとしてどうなのかな~と、ちょっくら疑念を抱いてしまう次第で
あります。
まあ、そんなこと言うと、車田先生はどうなんだ?
って話になるから、あんまり言えないんですけどね(笑)。

 まっ、そんなわけで、次に最近やたらと酷評されるキャラクター性。
確かに一昔前に比べると、大原部長をはじめとしてメインキャラの性格など
別人ちゃうんか?と想える程に変化しているのが散見されます。
パッと思い付く限りでは、両津の将棋の強さが激しく変動していることや
(昔はプロ棋士をも唸らせる程の腕前だったのに、最近では幼稚園児に負けていた)
大原部長のDQN化(両津の預金を勝手に使った挙句、逆ギレとか)等が
挙げられます。
他にも、アニメや漫画などほとんど知らないはずの中川や麗子が、
ピンポイントでマニアックな作品を知っていたり等、
細かい点を挙げていけばキリがありません。

 また、新キャラや強いキャラ(早矢の父とか)が現れると、
なぜか急に強盗が出て来てかませ犬になることや、
ワンパターンなオチ、時折思い出したように描かれるありきたりな人情話など、
ストーリー性においても、最近は非常にビミョーな気がしてなりません。

 しかし、あえてフォローをするならば、
両津が将棋が弱くなったことに関しては、
これは意外によくある話です。
私も将棋に関して言えば、小学生の頃が全盛期だったかな~と思いますし(笑)。
って言うか、めんどいんですよ。
一々真剣に取り組むことが。
マジでやると、それこそ2,3時間ぶっ通しで考え込まないといけないわけだし、
そんなことになったりしたら、いつの間にか『月下の棋士』ごっこになってたり
しますからね(笑)。
だから、両津が将棋弱くなったのも、まああり得ない話ではないと。

 そして、最近ではブレ幅が凄まじいことで有名な大原部長のキャラも、
実はそんなに変わっていないのかな?とも思えるんですね。
と言うのも、彼も「好きな女優は大原麗子…」とか言っちゃったりして、
思い出して「くっくっく」とか笑って、「何を言わせるんだ!」と怒ったりするという、
エロ親父でお調子者っぽいところも見せてるんですよ。
そして、美術品や骨とう品にうるさく、目利きも出来る(と思われていた)という点も、
残念ながら最近では、両津家にあったという利休だかなんだかの陶器を
ニセ物と決めつけて叩き割ったりしたために、暴落の一途をたどっています。
この件については某所の掲示板において、
たとえ両津が打った刀だろうと業物であれば「数百万はくだらない」
と評価していた部長はどこに行ったんだよ

という指摘もされていましたが、これも別に今に始まった話ではないんですよ。
それ以前にも、両津が部長を見返すために、樹齢何百年という神木を使って
巨大な仁王像を作り(テーマは「怒り」とか言ってたような気がする)、
何かしらの賞を受賞した時も、「単にでかくて目立っただけだ」と、
ばっさり切り捨てたりもしてるんですね。
ですから、最近のこち亀ではキャラの設定と言うか、キャラそのものが
ブレ過ぎという印象を受けますが、それは今に始まった話ではなく、
昔からプレまくりであったように思えます。

 最後に、安易なオチや、需要があるのかないのかよく分からない人情話ですが、
これは単に秋本先生の自己満足のような気がしてなりません。
私が一番違和感を感じたのは、寿司屋の娘(名前なんだっけ?)の幼馴染が
麻薬の密売に関わってるとかなんとかという話で、
巻末にて「これを描きたかった。感想待ってます」みたいなことをコメントされてた時
のことです。
あれも思い返すと不思議な話でして、
両津のような見ず知らずのおっさんに、いきなり
「つまづくことは恥ずかしいことではない。立ちあがらないことが恥ずかしいことだ」
みたいなことを言われて改心するんですよね。
まったくもって、ミステリーの極みです。
これを幼馴染の寿司屋の娘(名前忘れたけど、檸檬の姉ということは分かる)が
言ったことで改心するというのなら分かるんですけどね~。
それに、両津がこんなこと言うか?
という違和感もぬぐえないわけでして、
考えれば考えるほど、ミステリーでオカルトな怖い話です。

 まあ、そんなわけで例によってウダウダと御託並べて参りましたが、
結論から申し上げて、作品の質そのものが若干劣化しつつあることについては
疑いようのない事実ではあるものの、その一方で我々が大人になってしまったことで、
純粋に楽しめなくなってしまったという部分もあるのではないでしょうか?
前述したように、キャラがブレ過ぎると言うのも今に始まった話ではなく、
昔からそうでありましたが(ふと思い出したが、両津の射撃の腕前も上手かったり下手かったり一定でなかった気がする)、その点について特に批判の対象になることも
昔はなかったように思えます。
つまり、こち亀はあくまで少年漫画であって、それゆえに大人が一々口出しする
ものではなく、ツッコムだけ野暮……ということではないでしょうか?

 まっ、そういうことで、あまり細かいことは気にせずに、
気楽に読み流せばよろしいかと思います。
長い付き合いなんだからね。
おそらくは、これからも続いていくことでしょうし。
色々と言いたい事や釈然としないこともあるでしょうけど、
ラブ&ピースが一番ですわ。ってことで……。

答になってないかもしれませんが、これは前述したように、
すごいとかすごくないとか、人より優れているとかいないとか、
そういうレベルの話ではないんですよ!

 だから 『僕は悪くない』

ってことで、今回も締めさせていただきます。
ご精読、ありがとうございました。

 ※ 今回の記事はWHさんからのリクエストに応えたものです。
    リクエストしてくださったWHさん、どうもありがとう ございました。

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コメント

たしかに性格や設定が変わったりするのは昔からなんですよね。
初期の中川なんてキチガイ以外の何物でもないし、麗子も初登場のころははどっちかといえば性格はあんまりよくなかったと思う。
結局ストーリーとかのせいで気になるんだと思うんですが

最近は本当に安易な落ちっていうか両さんひどい目に合わせたら面白いだろうみたいな話が多すぎる気がするんですよね。この前のギネスの話とかひどかった。
通天閣署も昔から普通に関西人はあんな書かれ方することあるので怒る気はないんですけど、なんでいまさらこち亀であんなステレオタイプな大阪像を書かなきゃいけないんだっていう印象ですね。
今こち亀の連載が始まって何年もつづくと思えないですし
正直、国民的漫画とか言われ始めて制約はあるんでしょうけど…

>寿司屋の娘
纏だと思う。

投稿: WH | 2010年7月10日 (土) 02時21分

そうそう、中川は最初リアルで嫌な奴でしたね。
麗子もなんかケバかった(笑)。
それに、本田もキャラ変わり過ぎですよね。
バイクに乗ったら、キャラが全然違うじゃないですか。
部長どころの話じゃないですよ。
って、あれはそういう設定でしたね。
しょーもないボケかましてすんませんでした。

>寿司屋の娘
>纏だと思う。

そ、それや!
そうだ、まといでしたね。
あまりに普通な名前で逆に思い出せませんでした。
なんで、ゲバルトとか檸檬とか憂鬱とか、家族がそういう名前の中で、
こいつだけフツーなんだよ!と。
これも何気にでっかいミステリーです。

投稿: J影虎 | 2010年7月10日 (土) 22時48分

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