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2010年8月21日 (土)

長編 神戸オフ会 本編2 ~泣けるボウリング~

何のスポーツにおいても一番重要なのはフォームなのよ!!

私の脳内で、どこぞの生徒会長が(小さい)胸を張って力一杯にそう主張した…
…気がした。

そう。まさにその通りなのだ。
例えば、プロ野球の場合、バッターはピッチャーの投げる球を目で追って打っている
訳ではなく、あらかじめどこに投げるのか予測したうえでスイングをするのである。
しかし、その予測が当たっても、そこに正確にスイング出来ないことには
ヒット以上の結果をもたらすことは出来ないのである。
つまり、ここで問題となるのは、どれだけ自分のイメージ通りにスイングが出来るか?
ということであり、それは日々のたゆまぬ精進によってしか得られない。
それこそ、何百万、何千万と、気の遠くなるほどの素振り、実戦経験を通して
身についていくものなのだ。
そしてそれは、他のスポーツにおいても同様である。
ボウリングとて例外ではない。
ボウリングの上手い人と言うのは、まずフォームからして違う。
綺麗であることはもちろんのこと、安定しているのである。
ゆえに!
ボウリングが上手くなりたければ、まず自分のフォームを確立しなければならない。
だが、それは決して容易なことではないのだ。
なんせ、我々はプロではない。
ただのお遊びで時々興じる程度にしかやらないからだ。
ゆえに、我々一般人のボウリングの腕前と言うものは、
経験とセンスと、そしてその時の調子の良し悪しに大きく左右されるのである。

 だが、その調子の良し悪しと言うものは、
やってみなければ分からないもので、それゆえに実に厄介なのだ。
はたして、オレは今日調子が良いのか悪いのか?
まず、そこを見極めなくてはならない。
これが2ゲーム目、3ゲーム目までと続いて行くのならば、
途中で調子が上がってくることも期待できるのだが、
残念なことに、今回は1ゲームオンリーなのだ。
調子が上がる前に、実力も発揮できずゲームオーバーと言う最悪の結果も
十分に予想される。
そんなことは断じてあってはならない!

 私は思考を張り巡らせた。
まず、ボールを手に取ってみる。
重さはいつものごとく14ポンドだ。
これより軽いと、力が有り余ってしまう為、フォームにブレが生じてしまう。
リリースの瞬間、無意識に手首を捏ねたり、腕の振りが歪んだり、
投射角度が斜めになってしまう等の弊害を招く。
逆に、これよりも重いと、今度はボールの重さに振り回され、
これまたフォームが崩れてしまうのだ。
ゆえに、まずはこの14ポンドの重さをなじませなければならない。
そして、最初はどうしても余計な力が入ってしまいがちだから、
適度に疲労させておかなければならない。
人間、疲れが出ると無意識に自然な動きをするようになるからだ。
私はそれを過去の経験で知っているし、何より、アバン先生もそう言ってましたから。
はい。

 …こうして、なんとか下準備は出来てはきたが、
まだこれだけでは不十分であった。
くどいようだが、肝心なのはフォームなのだ。
そして、こればっかりは実際にやってみないと良し悪しが分からないのである。
例えば、右利きの人で投げたボールが真っ直ぐではなく、左方向にに偏るならば、
その原因はいくつか考えられる。
リリースの瞬間、軸足が左を向いていたり、手首を左に捏ねたり、
投球前に上体が既に左を向いていたり、振り被った瞬間、肘が曲がっていたり、
腕の振りが真っ直ぐではなく斜めになってたり、意識が左に向いていたり、
等と言った事柄が考えられるのである。

 そしてこれは、私の立ち上がり時に極めて起こりやすい症状なのだ。
ゆえに、この症状が表れるようなことがあるならば、
直ちに原因を究明して修正していかなければならない。
それもプレイ中にだ。
これは言う程簡単なことではない。
下手をすれば、それだけで1ゲームを費やしてしまうこともあり得るのだ。

 私は思わず最悪の事態を想像し、身震いした。
それだけはなんとしても絶対に避けなければならない!

 私がそう気負った時であった。
「J影虎さんは、ボウリング上手いんですか?」
不意に、けったさんがそう問いかけてきた。
見渡すと、私みたいに緊張してる人なんざ誰もいないように見えた。
特にけったさんなんて、緊張の「き」の字も持ち合わせてないのでは?
と思えるほどだ。

 オレは何を今までウジウジと悩んでいたのだろう。
そう思うと、いささか気も楽になり、そして沸々と闘志も湧いてきた。
まったく、愚問と言うかなんと言うか…
私は不敵な笑みを浮かべ、そしてこう言った。

 

わいのボウリングは……泣けるでぇ!!

残念なことに、私の返答に対してけったさんは特にこれと言って面白いリアクションを
見せてはくれなかったが、今思うと、これがなんらかのプレッシャーを与えていて、
それであのような結果(※ ネタバレ注意!!)になったのかな~と、
少しばかり申し訳ない気がしないでもなくもなかったが、
冷静に考えると、多分そんなことはなかっただろうなあ~と思えたわけで……

 

だから 『僕は悪くない』

と思った次第です。
まっ、そんなわけで、次回につづく

 

【次回予告】
ボウリングが恙無く進行していく中、
一向に現れる気配のないたくさん
はたして、たくさんは間に合うのか?
そして、突如として我々の前に現れた謎の人物の正体とは?
次回。BLACK STRANGER
邂逅は再会を凌駕する?

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