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2010年10月 2日 (土)

聖闘士星矢レビューその弐~フェニックス一輝はホンマにすごいのか?

 『聖闘士星矢』のフェニックス一輝と言えば、
誰しも一度は耳にしたことがあることでしょう。
時空の狭間に飛ばされようが、宇宙の塵となろうが、
殺しても死なない、名前通りの不死身の男。
そして、普段は一匹オオカミを気取りながらも、
仲間のピンチ(特に瞬)にはどこからともなく颯爽と現れ、
逆転劇を演じる、粋でいなせで、いざと言う時に最も頼りになる
漢(おとこ)の中の漢(おとこ)。
…と言うのが、フェニックス一輝に対する一般的な評価ではないでしょうか。

 私もそんな風に思っていた時期がありました。
しかし、改めて考えてみると、私にはどーしてもそうわ思えんのですわ。
と言うより、こいつアホちゃうか?
と思えてならんのですわ。

 そこで今回は、フェニックス一輝のすごさを今一度振り返り、
再検証してみたいと思いますので、よろしくお願いします。
フェニックス一輝の真実の姿に、むせび泣け!!

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 【仰々しい登場シーン】
フェニックス一輝と言えば、
その登場シーンのかっこ良さに定評があります。
では、どんな風にかっこ良いのか、
彼の登場シーンをいくつかピックアップしてみましたので、
振り返ってみましょう。

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 【ケース1】

Phoenix1


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 【ケース2】

Phoenix14

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 【ケース3】

Phoenix13

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 さて、いかがだったでしょうか?
分かる人には見え見えのバレバレなシルエット姿での登場。
これがフェニックス一輝のスタンダードな登場シーンなのです。

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Phoenix15

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 そして、バレバレのシルエット姿を見せた後、
ドオオオンという効果音と共に、フェニックス一輝は、
その御姿を我々の前に現す………
これが、フェニックス一輝の登場シーンなのです。

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 【驚異のビッグマウス】
そして、フェニックス一輝と言えば、登場シーンもさることながら、
数々の名言を残していることでも有名です。
しかしながら、それらはとても15歳の子どもが言うセリフとは到底思えない
実に珍妙なセリフも数多くあるのです。
ここではその一部をご紹介いたします。

Saint02

 「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや」
よくこんな言葉を知ってるなあ~と感心してしまいますね。
確かこの子、6,7歳くらいの頃にデスクイーン島という所に送られ、
そこで聖闘士となるべく、6,7年程過ごしていたはずなんですけど、
どこでこんな言葉覚えたんでしょうねえ?
何気にでっかい謎です。

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Saint7

なんか時代劇みたいw

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Phoenix16_2


「聖闘士に同じ技は二度も通じぬ」
『聖闘士星矢』ではおなじみの概念ではありますが、
何を隠そう、このセリフ、言い出しっぺはこの人でした。
それがいつの間にか「常識」にまで格上げw
自作自演、ここに極まる!

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 とまあ、このように、一々言うことがとにかくデカい。
登場シーンも相まって、確かにこれだけならば「かっこいい」と言っても
いいのかもしれません。
しかしながら、はたして本当にそうなのでしょうか?
あなたはこれから見せる彼の様々な奇行を見て、
なおもフェニックス一輝をかっこいいと思えるでしょうか?

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 【シャカ戦にて】

Phoenix9

一輝:なん十回でもなん百回でもおまえをたおすには攻撃するのみということだ。
    西院の河原で子どもが石をつむように……

最も神に近い男と称される乙女座のシャカ。
その圧倒的な強さを目の当たりにしても、
一輝はまったく動じることもなく、さらなる闘志を燃やします。

そして、この後、フェニックス一輝はシャカに対して
「いかにおまえが強く百万回オレをたおしてもそのたびに
フェニックスはよみがえってくる…そして…」
と言い、
「最後にはおまえをたおす!!この鳳翼天翔でな━━━━!!」
と、最大の必殺技-鳳翼天翔を大ゴマの見開きで放ちます。

正直、この一連の流れは初めて読んだ時、
まだ私が子供だったということもあって、非常にかっこいいと思いました。
それに、「西院の河原で…」の件は
私個人としても、非常に好きなセリフでして、
今でも物事がうまくいかない時はこのセリフを思い出して励みにしてるくらいです。

 しかし………。
ここまでかっこつけておきながら、あろうことか!
一輝はこの後、とんでもないことを口走るのです。

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Phoenix10

  言ったそばから早くも挫折。
早っ!!
ストレイト・クーガーさんもびっくりの早さです。
なんぼなんでもあきらめるの早過ぎるで、ホンマ。
何十回でも何百回でも攻撃するのみ
とか言っておきながら、2回で挫折ってはいかがなものでしょうか?
しかし、これはフェニックス株暴落へのほんの序章に過ぎなかったのです。

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 【カノン戦にて】

Phoenix3
出た!フェニックス一輝お得意のビッグマウス。
相変わらず、言うことが一々無駄にデカい。
しかし、この頃にもなると、私ももう子供みたくこの作品に夢中になってるという訳でも
なかったので、「ま~た始まったよ、一輝の法螺が」くらいにしか思わず、
冷めた目で見ていたのですが、そんな私ですら、この後唖然、茫然としてしまう、
恐ろしい展開が待っていたのです。

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Phoenix4

おまえ、さっきと言ってることが全然ちゃうやんけ。
なんなんでしょう、この体たらく。
一輝はもちろんのこと、この作品を描いてる車田先生に対しても
がっかり感が強まった1シーンでした。
しかし、事態はこれだけでは収まらなかっのです。

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Phoenix5

とうとう、こんな情けないことを口走るようになりやがりました。
そこには、あの常に悠然として何の躊躇も恥ずかし気もなく、無駄にデカい
ことを吠えまくってたビッグマウスの一輝の姿はどこにもありません。
もうこれ以上、カッコ悪い聖闘士(ヤツ)にならないでくれ……。
って言うか、時空の狭間に飛ばされても、宇宙の塵になっても死なないくせに、
よく言うわ。
な~んてことを思っていたら……

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Phoenix6

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 フェニックス一輝復活ッッ!!フェニックス一輝復活ッッ!!
 フェニックス一輝復活ッッ!!フェニックス一輝復活ッッ!!
 フェニックス一輝復活ッッ!!フェニックス一輝復活ッッ!!

いや~これでこそフェニックス一輝ですね~。
やってることは単なる敵前逃亡なんですが、
「闘うにも値しない」という捨て台詞がいいですね~。
勝ってもいないが負けてもいない。
これぞ、フェニックス一輝の真骨頂!

 とまあ、そんなわけで、今ふと思ったんですが、
この人、シャカやサガ、カノンみたいな最強クラスの人には
勝っていませんよね?
普段のビッグマウス、そして雑魚戦での圧倒的勝利のインパクトが強いためか
あまり気にはなりませんでしたが、実は単なる善戦マンでしかないのではないか?
よくよく考えると、その後もハーデスやタナトスと言ったボスクラスのキャラに
敗北を喫しています。
唯一、冥界三巨頭の1人、ガルーダのアイアコスには快勝しているものの、
それでも、シャカ、サガ、カノンと比べると、どうしても見劣りするためか、
さほどすごいとも思えません。
しかも、あろうことか!
このアイアコス戦においては、戦闘の真っただ中で悠長に考え事をしてて、
そこを狙い撃ちにされると言った失態を演じてます。
さらに、その後、我々は驚くべき光景を見ることとなったのです。
その驚愕の展開とは!

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Phoenix12

男泣き!!!!
さすがのアイアコスさんも、これには驚きを隠せません。
アイアコスさんにしてみれば、一輝が隙を見せたから挨拶がてら攻撃したと
いったところなんでしょうが、まさかそれで泣かれるなんて思ってもみなかったでしょう。
「おいおい、ちょっと挨拶代わりにこづいただけなのに、泣いてるで」
「大丈夫かいな、こいつ」
とか思っていたのかもしれません。
しかし、その直後、アイアコスさんはまたもや驚愕させられることとなるのです。

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Phoenix11

出た!フェニックス一輝お得意のビッグマウス。
とてもさっきまで泣いていた男の言うセリフとは思えません。
この立ち直りの早さ、変わり身の早さはまさに、
灰の中から蘇るフェニックスそのもの!
一輝がフェニックスの聖闘士となったのも、
当然と言えば当然のことであったのかもしれません。

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 さて、いかがだったでしょうか?
こうして振り返ってみると、フェニックス一輝という男は、
下手すると、単なる大法螺吹きでしかないんじゃないか?
とすら思えてしまいます。
過去の戦績を振り返ってみても、自分より弱い者には圧倒的勝利を収めるものの、
最強クラスのキャラとの戦いにおいては善戦マンでしかないというのが現実です。

 しかしながら、このフェニックス一輝という男。
冒頭でも述べたように、時空の狭間に飛ばされようが、
宇宙の塵と化そうが、それでも死なずに生きているということを考慮すれば、
普通にすごいと言えるのではないでしょうか。
もっとも、「宇宙の塵となった」と言うのも、周りや本人が勝手に言ってるだけで、
ホンマにそうだったのかどうかは定かではなく、疑わしい限りなんですが、
そういったこともひっくるめた上で、あれだけのビッグマウスをかませるというのは
並みの精神では到底出来ない芸当だと思えます。
少なくとも、気弱な私にはとてもあんなセリフ、口が裂けても言えません(笑)。

 以上の事柄を総合的に判断するならば、
フェニックス一輝という男は、強さや戦闘力と言う点においてすごいのではなく、
それら以外のところにおいて色んな意味で「すごい」と言えましょう。
そんな「色んな意味ですごい」フェニックス一輝さんではありますが、
現在も彼は『聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話』にて、絶賛活躍中です。
しかも、これまでにご紹介致しました彼のビッグマウス、もったいつけた登場の仕方、
真に強い敵には勝てないというところ等々、昔と何一つ変わっていないと言う、
絶大な安定感、安心感、クオリティーがそこにはあります。
『聖闘士星矢』ファンの方々はもちろんのこと、そうでない方々も、
これを機に、ひとつフェニックス一輝のすごさに触れてみてはいかがでしょうか?

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 【おまけ フェニックス一輝の名言中の名言】

Phoenix8

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