頭取野崎修平
オススメ漫画その69 頭取野崎修平
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【概 要】
前作のラストであおぞら銀行が国有化されてから2年後、思うように収益が回復しないあおぞら銀行に、産業再生機構において多くの企業を立て直してきた再建請負人として、かつての同行監査役・野崎修平が頭取に就任。金融再編の流れに取り残され中位行に転落したあおぞら銀行を「真のお客様のための銀行」として育て上げるべく奮闘する姿を描いた。
(Wikipediaより失敬)
…ってな感じで、頭取として再び舞い戻って来た野崎が、あおぞら銀行を立て直そうと奮闘する中で、様々な障害に立ち向かっていくという、恐ろしいお話。
【適当コメント】
前作から2年経過していることで、前作のキャラも大半が散り散りバラバラになっており、立場も以前とは大きく異なっています。
出世した人もいれば、退職された人、転職した人もいて、話が進んでいくにつれ、その実態が明らかになっていくところが見どころの1つです。
読んでいく内に、「ああ、この人は今こんなことしてたのかぁ~」とか、「あの人は今どうしてんのかな?」と、のめりこんでいくこと請け合い。
ただ、最終的には打ち切りに近い終わり方だったためか、いくつか伏線の回収が出来ていない所があったのが、個人的には残念です。
例えば、総会屋の松崎の元に行った沖田はあの後どうなったのか?とか、同じく松崎に何やら吹きこまれていた、西条の後釜になった人(亀井室長だったっけ?)はどうなったのか?とか、大仏さんが元いた会社で数字を操作していたという疑惑はどうなったのか?とか…etc
また、野崎が頭取になったことで「以前ならこんなことはされなかった」等と、野崎の変化にある種の不安や疑念を抱く人もチラホラといたのに、それらが結局は何の行き違いや衝突もないまま(1人決別した人はいたが)終わったのも、消化しきれなかった、描き足りなかったところなのかなぁ~と思ったり…。
それに、個人的にはストーリーの本筋とは関係のない京極親子の確執についても、もうちょっと描いて欲しかったし、前作で野崎の秘書だった吉野さんが、本作では全く出てこなかったのが残念でなりません。
特に、吉野さんは、前作では言うなればヒロイン的な存在だったのに、本作でスタメン落ちなんてあまりに悲し過ぎます。
エアヒロインどころの話ではありません(笑)。
せめて、どこかの支店で頑張ってる姿でも描いて欲しかったなぁ~と思う次第であります。
まっ、そんなわけで、個性豊かな多くの登場人物の様々な思惑が絡み合う人間ドラマは、本作でも健在であり、読み進めていくと続きが楽しみになりますので、頭取として以前よりも一回りも二回りも大きくなった野崎の活躍を堪能されてはいかがでしょうか?
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