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2015年9月27日 (日)

恋仲の感想その2-恋仲はホンマに具のないカレーなのか?-

 びっくりしましたね~。
私も今までに数多くのドラマを観てきましたが、こんなドラマ初めてではないだろうか?
例えるなら、具のないカレー。
と言うのもですね、このドラマ、出てくる脇役が揃いも揃って木偶の坊!
恋愛ドラマと言えば、主人公とヒロインとの間に様々な障害が次々と現れたり、2人を惑わし、時には仲を引き裂くような強力なライバルキャラが出てきたりするものなのですが、この『恋仲』というドラマにおいては、そのような障害やライバルキャラというのもが皆無と言っても決して言い過ぎではありません。

 例えば、翔太の同僚(同期?)の女医さん(研修医?)。
あの人なんて、あかりのライバルにうってつけだったじゃありませんか!
あの女医さんがあかりの前に立ち塞がり、「あなた達のことは調べさせてもらいました。もう二度とここには来ないでください」と言ったシーンを観た時は、私震えましたよ。
ああ、この人があかりのライバルになって、翔太との間で熾烈な恋のバトルが繰り広げられるんだな。
それであかりは、美人で頭も良くて、しかも女医さんというステータスもある上に翔太とも同僚…そんな女医さんに「あたし、この人には勝てない。翔太にはあたしなんかよりこの人の方が相応しいよ」とか言って自信喪失するものの、翔太が「このバッキャロメが!俺が好きなのはあかりなんだよ!他の誰でもない、おまえしかいないんだよ!」みたいな恥ずかしい告白かましたりして、てんやわんやの大騒ぎ。
そんなベタだけど、ある意味恋愛ドラマの定番な、そんな展開を予想していたのにですよ、それがあーた、蓋を開けたら、なーんもないではないですか!
これにはさすがの私も腰抜かしましたよ。
いや、抜かしてはいないですけどね。ただ、それくらいビックリしたんですよ。
 しかし、一番ビックリされたのは、女医さんを演じていた新川優愛さんご本人ではないでしょうか?
台本読まれて「え!?あたし、こんだけ?いやいや、普通もっとこう、なんかあるでしょ?あかりの靴に画鋲入れたりとか、そんな嫌がらせの100や200やってみたりとか、翔太を酔い潰れさせて、朝起きたら素っ裸で抱き合ってたとか、そんな既成事実を作ってそのネタでゆすって無理矢理付き合わせたり婚約させたりとか…。私も最初にこの役のオファーが来た時は、視聴者に石投げられるくらいの憎まれ役を演じようと、それくらいの覚悟で臨んだと言うのにですよ、これはないですよ~」ってな感じで。
いや、知りませんけどね!
でも、新川さんがそう思ってたとしても、何ら不思議ではないと思います。

 そしてそれは市川由衣さんについても同様です。
彼女の役もあかりのライバルとしてはうってつけだったじゃありませんか!
新川さんとはまた違ったタイプの、美人で気立ての良い、いいお嬢さんだったじゃないですか!
しかも、聞くところによると、彼女と葵、以前に付き合っていたことがあると言うではあーりませんか!
しかも、彼女の方から「よりを戻そう」とまで言われてたんでっせ~。
なのに、それ以降これと言ってな~んもないんですよ。
あり得ますか?こんな展開。
いやいや、普通そこはよりを戻すでしょ。
それで、それなりに上手くいくんですよ。
葵は葵で、あかりとは決別し、新たなスタートを切ろうとするんですよ。
でも、なんやかんやであかりのことが忘れられず、「俺やっぱりあかりじゃないとダメだ。ごめん」とか言って別れ話を持ち出すも、「いや、そんなの絶対認めない!」と由衣さんは許してくれず、終いには闇落ち&ヤンデレ化して、ある時後ろから葵の背中をブスリと包丁で刺したりとか、あるいはあかりを刺そうとして葵or翔太があかりを庇って刺されるとかね。
よくある話じゃないですか。
恋愛ドラマなんだから、普通はこれくらいやってもいいんですよ。
なのに、な~んもないんですよ!
これにはさすがの私もひっくり返りましたよ。何もないんかい!って。
いや、ひっくり返ってはいませんけどね。寸でのところで持ちこたえましたけどね!
でも、それくらいビックリしたんですよ。
正直、なんやこのドラマ!って思いしまた。
そして笑っちゃいました。思わず花をまいてしまう程に…。

 しかし、このドラマのすごいところはこれだけではありません。
ライバルキャラの不在に加え、前述したような恋愛ドラマを盛り上げる要素たる『障害』!
これも全くと言っていいほどないんですよ。
恋愛ドラマにおいて付き物である『障害』が。
そもそも、恋愛ドラマというものは、主人公とヒロインが結ばれるまでに様々な障害があって、そこを2人で互いに愛を育みながら乗り越え、最後に結ばれる…というところに、視聴者は多大なカタルシスを得るものなのです。
そして、その障害は大きければ大きいほど、得られるカタルシスも感動も比例して大きくなるものなのです。
 今までの恋愛ドラマを振り返ってみてください。
実に様々な『障害』がたくさんあったはずです。
記憶喪失になったり、交通事故か何かで植物状態になったり、頭と頭がごっつんこして互いの人格が入れ替わったり、飛行機事故で死んだ…!?と思いきや、その便には乗ってませんでした!とか、実は腹違いの兄妹でした!とか、ライバルキャラの方を妊娠させてしまいました!とか、探せばいくらでもありますよ、こんなもん。

 なのに、この『恋仲』というドラマには、その『障害』と言えるようなものが全くと言っていいほどありません!
拍子抜けもいいとこです。
あかりと葵の行く道は茨の道どころか、実に平坦な道でした。
ちょっと坂があるかな?それに、小石がちょっと転がってるかな?程度のもので、何なら、途中で道に迷ったからタクシーで目的地まで行っちゃいました…みたいな、そんな軽いノリでゴールインしてしまったものだから、振り返ってみても何か満たされない、物足りなさを感じて仕方がないのです。

 恋愛ドラマをカレーに例えるなら、主人公とヒロインの恋路を邪魔する『障害』やライバルキャラは言わば具でありスパイスのようなもの…。
私が前回から、そして冒頭で、このドラマを「具のないカレー」と評したのは、まさにこのような理由からなのです。
10代からの圧倒的な支持を受け、またツイッターでも反響がすごかった、この『恋仲』というドラマ。
しかしながら、視聴率はイマイチであり、他の年代の視聴者からの反応が鈍かったというのも、まさにこのような理由からではないでしょうか?

 とは言え、なんだかんだ言って私はこのドラマが好きでした。
ゆえに、最後に、「この『恋仲』というドラマ、確かに具のないカレーではあったものの、そのルーは実に美味であった」ということを付け加えておきましょう。
ごちそうさまですた(^O^)

                       つづく…かも…?

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